二ノ宮康平選手加入インタビュー

Bリーグ開幕前からアルバルク東京(前身のトヨタ自動車アルバルク/トヨタ自動車アルバルク東京時代も含む)に所属し、琉球ゴールデンキングス、滋賀レイクスターズと、これまでB1チームを渡り歩いてきた二ノ宮選手。
彼の技術はもちろんのこと、トップリーグでの数々の経験に大きな価値があり、期待も大きい。二ノ宮選手は、茨城ロボッツでどのような活躍をしてくれるのだろうか。
【取材日:7月11日】

二ノ宮康平

1988年8月1日生まれ、埼玉県出身

スピードを活かした切り込み、冷静な判断能力からの見事なアシストが持ち味。攻守のバランスが非常に優れているPG。
インターハイでは得点王、大学時代には数多くのアシスト王に輝いた実績をもつ。

2011-17 トヨタ自動車アルバルク/トヨタ自動車アルバルク東京/アルバルク東京(JBL/NBL/B1)
2017-18 琉球ゴールデンキングス
2018-19 滋賀レイクスターズ
2019- 茨城ロボッツ

挑戦する一年

「2018-19シーズンが始まる前は、正直、茨城ロボッツはB1に上がってくるだろうなと思っていました。それだけの力があるチームだと感じていましたので」

期待していた分、B1に上がれなかった茨城ロボッツに対して残念なように感じているように見えた。オーナーや代表がしっかりしていることで、これからも伸びるチームだという噂は聞いていたというが、実際に加入してみて、その印象はどのように変化したのだろうか。

「不安は一切ありません。能力が高い選手が多いですし、一緒にやっていて楽しみだなと思います。みんないい奴ばっかりだし雰囲気がいいです。スタッフもしっかりしていて、居心地がいい。チームの目標であるB2優勝B1昇格に貢献したいと思ったし、貢献することで自分の価値も高められるんじゃないかと思っています。今年一年は挑戦するっていう気持ちでいます」

チームの練習に参加してみて

「練習に参加したのは今日で5回目です。トニーさんの印象は、まだちょっとしか教わっていないですけど、ディフェンスを大切にしたいのかなっていうのは感じました。率直に、凄くいい人という印象ですが、正直、まだ分からない部分も多いので(笑)、ここからさらにコミュニケーションを重ねていきたいと思っています」

ロボッツの選手の中には、二ノ宮選手と昔から縁がある選手もいる。
特に、小林選手とは大学の先輩後輩という間柄だ。

「ロボッツではまだ一緒にバスケはしていないですが、小林選手は大学の先輩後輩という間柄です。僕たちの時代には厳しい上下関係というものありませんでした。なので怖いという記憶はありません(笑)。平尾選手とは高校時代にウィンターカップで対戦したかな?でも、当時僕は怪我していてちょっとしか出ていないんですよ。大学2年の時、インカレのベスト4決めで対戦したこともあるんですが、平尾選手はアップでダンクをガンガンやっていたからすごいなって思っていました。久保田選手とは早慶戦とか、大学のスプリングキャンプで一緒になりました。でかい割に器用で上手いやつだなというのが記憶に残っています。今も昔もプレーの印象は変わっていないです。面白いやつです(笑)」

既に良い人間関係が構築されており、出来上がりつつある土台の上に共通の目標が載り、「B2制覇B1昇格」という一つ目のゴールまで突き進んでいくチームの様子が目に浮かぶようだった。

B1で活躍してきた二ノ宮選手にかかる期待は大きい。自身ではどのようなことをチームやファン・ブースターから求められていると感じているのだろうか。

「今までの経験をみんなに伝えることもそうですし、PGとしてコート内でもコート外でもお手本となり、みんなをまとめるような存在じゃないといけないので、そういうのを求められているのかなと思っています。能力がある選手が多いからこそ、いままで出来てなかったことを教えてあげられたらなと思います」

試合の流れを即時に判断し、持ち前のスピードで切り込んでいく。チームの状況も冷静に判断し、見事なアシストで貢献する。
あの美しい姿をロボッツでも見せて欲しいと期待している人は多いだろう。

「仲間の特徴をしっかり考えて、パスもこのタイミングで欲しいとか、これからの練習を一人一人見て、どういうプレーが得意でどういうプレーが得意じゃないとかをしっかり把握して、それをゲームに活かすというのが、自分のストロングポイントかなと思います」

時に熱くなりすぎてしまうチームに、冷静な二ノ宮選手の存在は大きい。落ち着きを持って本来の力でゲームを運ぶことこそが、目標への近道なのだから。
最後にロボッツブースターへのコメントをお願いした。

「B2優勝B1昇格に貢献するために茨城に来たので、最後に全員で笑って終われるような素晴らしいシーズンにしましょう。必ずB1昇格します!本当にそれにつきます」

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