3月4日、アースフレンズ東京Z戦で鮮烈なデビューを飾った鶴巻啓太。
今年、大学を卒業したばかりのルーキーにとって、茨城ロボッツはどのように映っているのだろうか。
大学とプロとの違いに戸惑いながらも、プロ選手としての自覚と自信を着実に身に付けている鶴巻に、プロとしてプレーする心境を聞いてみた。 

鶴巻啓太
1996年生まれ、茨城県出身。
幕張総合高等学校、中央大学在学時に特別指定選手登録で茨城ロボッツへ。
ポジションはSG(シューティングガード)とSF(スモールフォワード)。
<経歴>
第22回日・韓・中ジュニア交流競技大会U-18日本代表
第67回関東大学バスケットボール選手権大会 準優勝 優秀選手賞

生まれながらにしてバスケットをする運命

鶴巻は、バスケット経験者の多い親族に囲まれて育ってきた。幼い頃の父との思い出は、体育館で遊んだバスケットボール。中学校教師でバスケ部顧問をしていた父に、よく連れていってもらっていた。

「体育館の周りを歩いていると、キュッキュっと聞こえてくるバッシュの音が好きでしたね」

バスケットが好きになる環境は用意されていた。小学三年生からミニバスを始め、全国大会へ出場する。中学時代は毎日自分が満足できるまでシュートを打ち込んだ。そして関東大会へ出場。あと一試合勝てれば全国大会に行けたという悔しさを経験した。
茨城ロボッツとの縁は、実はこの当時から始まっている。

「中学3年生のとき、初めて上原さんにお会いしました。その頃はすでに選手を引退されていたのですが、上原さんのプレーに圧倒されたのを覚えています。指導してくださるというよりは、一緒に楽しくプレーをしていただきました」

鶴巻が大学生時代、上原は何度も試合に足を運んでくれたという。

「実は3年生の時も特別指定選手のお誘いをいただいたのですが、5月のトーナメント戦までチームを離れてしまうことになるので、お断りをしました。プロへの憧れはありましたが、大学を優先しようと。4年生時にも特別指定選手をお誘いいただいた時は迷いはありませんでした。B2の中でも急成長のチームで、自分も活躍できればB1昇格も見えてくる。なにより地元に貢献できるという想いが強かったです」

22歳にして、『地元への貢献』という言葉を何度も口にする鶴巻はルーキーとは思えない。

3月4日 プロデビュー

茨城ロボッツ 鶴巻啓太
そして、3月4日のアースフレンズ東京Z戦を迎える。積極的に攻める姿勢、精度の高いフリースロー。デビュー戦とは思えないほど肝の据わったプレーをする大型新人が登場したと誰もが思っていただろう。

「ものすごく緊張しましたよ(笑)。試合前からドキドキしてました。点差が離れていたので、『これは出場するパターンだな』と、準備しようと考えていたところ『ツル!』と呼ばれてしまい、内心はすごく慌ててしまいました(笑)。でも、やれることはやろう!と」

見事、6本のフリースローを全部決めた。
大学の試合では静寂の中でフリースローを行うが、プロの試合では相手チームのブースターからブーイングが起こる。大学の試合には、ホーム・アウェイという概念もない。

「ブースターの声援は聞こえましたね。やっぱり大学とは違う、これがプロの試合なんだって実感しました。フリースローの時、リング下で妨害している方がすごく気になりました(笑)」

地元に貢献したいと思っていた。
上原に『地元選手として一緒に盛り上げていこう』って言われたのが本当に嬉しかった。
ホームでの試合を経験した時、『こんなにも気持ちを高ぶらせてくれるのか』とブースターの声援に感動したという。
上原同様、茨城県出身の鶴巻にとって『県スポ』はバスケ少年の聖地だったという。

「『アダストリアみとアリーナ』は青柳公園体育館の2倍の観客が入るってことですもんね。5,000人もの方が見に来てくださるのは選手として本当に嬉しいです!勝利するのはもちろん、感動を与えられるような試合にしたいです。4月6日は、茨城の歴史に残るような日にしたいですね」

たくさんの声援を受けて、プロとしての力を付けていく。
4月6日は鶴巻の歴史にも深く刻まれる日になるだろう。

茨城ロボッツ 2019-20ファンクラブ
茨城ロボッツ公式オンラインショップ
おすすめの記事