2017-18シーズンのスローガン『BE ONE』には、みんなの気持ちをひとつにする=BE ONE、B2制覇を目指す=BE No.1(ONE)、B1昇格を目指す=B1(ビーワン)という3つの意味が込められている。
今シーズンは、絶対『BE ONE』を成し遂げるという強い意志を込めた『WE MUST』を付け加えた。
B2制覇・B1昇格。今シーズンは、その目標を絶対に成し遂げることが全てだった。
その目標が果たせなかった今、茨城ロボッツ代表 山谷拓志はどのように考えているのか。

山谷拓志(やまやたかし)
株式会社茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメント 代表取締役社長 
1970年生まれ 慶應義塾大学経済学部卒業
リクルート、リンクアンドモチベーション勤務を経て、栃木ブレックスを創業。
日本バスケットボールリーグ専務理事を経て2014年より現職となる。
スポーツマネジメント分野における専門家としても注目を集め、「スポーツ経営論」「スポーツによる地域活性化」「モチベーションマネジメント」などのテーマでセミナー、講演、寄稿多数。元アメリカンフットボール日本代表選手。

投資対効果に対するリターンの悪さ

「2018-19シーズンの開幕パーティで宣言していることが全てです。売上目標は4.6億円、戦績はB2東地区一位、B2制覇、B1昇格、B2ホームアドバンテージ獲得、集客は一試合平均2,000名以上、『アダストリアみとアリーナ』オープニングは5,000名集客。これがシーズン最初に掲げた目標です。結果は、プレーオフに出場することは出来ず、平均観客動員数は1,879人、売上高はおそらく4.6億円に近い数字になると思っています。『アダストリアみとアリーナ』オープニングの来場者数は5,041名でB2記録を更新出来ました。事業的な成長でいうと、平均観客動員数が目標値に達しなかったものの、昨年の売上が3.2億円だったので非常に成長することが出来ました」

代表 山谷拓志による2018-19シーズン振り返り<前編>

事業としては非常に大きな発展を遂げた今シーズン。
ユニフォームスポンサーも全て揃い、B2制覇・B1昇格へ向け、今シーズンの選手やチームへの投資額は、昨シーズンと比べると1.5倍増になる。リターン(=戦績)を考えると、投資対効果は良くなかったということになる。
その点に関しては、山谷はどう考えているのか。

「チームに投下する費用を上げたわけですから、戦績を上げなきゃいけない状況にも関わらず、結果を残せなかった。当初から外国籍選手の怪我に見舞われたり、要所の試合で外国籍選手が欠場するといったことがありました。チームづくりとしては選手の能力をどこまで引き出せたのかは未知数のところではありますが、茨城ロボッツの核となる攻め方、守り方、ポリシーというものをより明確にしないといけませんでした。また、今シーズンから外国籍選手が全クオーターでオンザコート2になったことで、より外国籍選手の重要度が高まりました。どういう外国籍選手が茨城ロボッツに必要なのかは、考えなければいけないように思います」

過程も大事ではあるが、勝負の世界では結果が全てである。幾度となく決断を下してきた中で、記憶に残る試合は何だったのだろうか。

「年明けの熊本戦ですね。これまで勝ったことがなかったチームに連勝することが出来て、チームとして調子が上がっていくことが実感できました。しかし、アウェイ島根戦で外国籍選手3名の怪我による欠場で調子が崩れました。いい流れが出来てくるとリセットされる。そのような波が多くみられ、もう少しうまくマネージ出来なかったかなとは思います。新しい選手の追加契約を考えたこともありましたが、移籍ウインドウが閉じる2月末時点ではまだ戦績を挽回する可能性があり、外国籍選手のパフォーマンスが高まれば良い方向に向かうのではないかと考え、チームの成長に賭けようと考えました。結果が全てではありますが、あの時選手の補強を決断したらどうだったのか?とは考えたりもします。タラレバの話にはなってしまいますが」

戦績面に関しては、非常に課題が残った今シーズン。
シーズン途中で岡村憲司監督(当時)の解任。その決断にはどのような背景があったのか。

「岡村監督の解任、それに伴う代表・GMの処分については、チームの最重要事項として取り組んだB2制覇、B1昇格の可能性が非常に厳しくなってしまった責任を踏まえ判断しました」

その決断を考え始めた時期はいつ頃なのだろうか。

「つくばで開催された八王子戦での敗戦が大きかったです。B2優勝に向けて一戦も負けられない局面において、ホームでロボッツより勝率が低いチームに敗戦。その翌日の役員会で議題としてあげました」

プロスポーツは結果が全てである。
掲げた目標を達成できなかったのだから、その批判を正面から受け止めると山谷は語った。
そんな今シーズンにあって、事業面では大きな飛躍を遂げることができた。
選手同様にチームスタッフやプロモーションにおいても積極的な投資を行った今シーズン。
後編では事業面での取り組みを中心に振り返っていく。

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