アンドリュー・ランダル Andrew RANDALLによる2018-19シーズン振り返り

茨城ロボッツの救世主として11月から入団したアンドリュー・ランダル。孤高を持する選手で、自らに課したルールを貫いてきた。2シーズンぶりにロボッツに加入したランダル選手は、チームをどのように見てきたのだろうか。
(取材日:2019年4月26日)

アンドリュー・ランダル Andrew RANDALL
1990年1月5日生まれ、アメリカ合衆国出身。
2シーズンぶりに茨城ロボッツへ加入。日本での経験が豊富で、ミッドレンジからアウトサイドまで多彩なシュート力を持つ。得点力のみならずボールハンドルにも優れ、味方のチャンスを見逃さず得点シーンを演出する。

2013 琉球ゴールデンキングス(bj)
2013-15 岩手ビッグブルズ(bj)
2015-16 島根スサノオマジック(bj)
2016-17 サイバーダイン茨城ロボッツ(B2)
2017-18 群馬クレインサンダーズ(B2)
2018-19 サイバーダイン茨城ロボッツ(B2)
※bjリーグにおいての選手登録名は「スクーティー・ランダル(Scootie Randall)」

「個人としては良いシーズンだったと思います。茨城ロボッツでまたプレーが出来たということと、スコアやリバウンドでチームに貢献できたという思いがあります。自分のプレーで仲間を助けるということを一つのゴールとしていたので、良い結果が出せたと思います。いいチームになれた要素はありましたが、明らかに波がありました。改善点は今後の成長に繋がる材料となるのではないかと思います」

シーズン途中の11月からチームに加入することに、難しいと感じたことはなかったのだろうか。

「昨シーズンの群馬クレインサンダーズも途中加入を経験しています。2016−17シーズンもロボッツで戦ってきたので自分にとっては一つのルーティーンのような感じになっていました。いつでもプレーできるよう、ベストな状態を保つ努力をしてきました。メンタル的にもフィジカル的にもバスケットのスキルという意味でも準備をしてきました。これまで日本で6年間プレーしてきましたので、日本の文化や、日本のバスケットボールスタイルを理解しています。そのような経験があったので、途中加入といえどチームには入りやすかったです」

アンドリュー・ランダル Andrew RANDALLによる2018-19シーズン振り返り

常に努力を惜しまず、プロとしての自覚を持ち続けてきたランダル選手にとって、今シーズン思い出に残る試合はあったのだろうか。

「個人としてはありません。というのは、自分としてはいつでもどこでもベストなゲームが出来るように臨んできたからです。チームとしては沢山あります。12月15-16日のアウェイでのFイーグルス名古屋戦はチームとして素晴らしい試合だったと思います。もう一つは、シーズン最終日の福島ファイヤーボンズ戦です。チームとして素晴らしく、個々でもいいパフォーマンスを発揮していました。チームメイトが『自分たちは出来る』ということを証明出来た試合だったと思います。シーズンを追うごとに安定したプレーが出来るようになるので、あのようなプレーを継続してくれることを信じていますし、今後より良いプレーに繋がっていくと思います」

高い意識を持ってチームに貢献できるように努めてきたが、プレーオフに進出出来ないとわかったときの心境はどうだったのだろうか。

「悔しい気持ちでしたが、事実の一つだと思いました。個人としてもチームとしてもプレーオフに進出してB1に昇格するのがゴールだったので悔しい思いはかなりありましたが、人生はすべてがプラン通りにいくわけではないので、それをいかに経験として学び、活用していくかだと思います。走る前に歩くことが出来なければいけないし、歩く前にハイハイが出来なければいけない。一つずつ学んでいけば、必ず成長出来ると思います。チームがこれからどんどん良くなっていくというのは、非常に感じます」

アンドリュー・ランダル Andrew RANDALLによる2018-19シーズン振り返り

2シーズンぶりにロボッツに戻ってきたランダル選手にとって、ロボッツブースターの存在が大きかったという。

「私にはロボッツブースターへの思い入れがあります。2度目ということもあり、ブースターとの関係性がより強く深くなっていけたかなと思いました。11月にチームから誘いを受けた時、ロボッツブースターの存在がこのチームに参加したいと思った理由のひとつでした。私にとってブースターはとても大事な存在で、いつもそばにいてくれました。自分たちが勝った試合の大きな要素はブースターのお陰だと強く思っています」

自分に厳しく、チームを俯瞰してきたランダル選手。
彼が望んでいる来シーズンのロボッツの姿は、外国籍選手が出場できなかった最終戦のような戦い方をするチームだ。
個々の高い能力がチームを加速させる力となるように。

おすすめの記事