平尾充庸による2018-19シーズン振り返り

チームの士気が下がりそうな時、ポジティブな言葉で皆の気持ちを盛り上げるリーダー的存在の平尾充庸。人一倍責任感が強い平尾にとって、目標であった『B2制覇・B1昇格』が達成できなかったとき、どのような心境だったのだろうか。

平尾充庸
1989年4月4日生まれ、徳島県出身
司令塔としてゲームをコントロールしながらも、要所ではその卓越した身体能力を生かしたドライブやジャンプシュートを武器に、自ら得点を決めることができる攻撃型PG。

2012-13 パナソニックトライアンズ
2013-14 東芝ブレイブサンダース神奈川
2014-16 広島ドラゴンフライズ
2016-17 バンビシャス奈良
2017- 茨城ロボッツ

日本人選手だけで戦った試合

「応援して下さる方々の期待を裏切ってしまい申し訳ない気持ちと『俺たちならもっとやれただろ!』という後悔の残るシーズンでした。目標を達成することは出来ませんでしたが、僕たちには応援して下さる方々がいます。最後まで背中を押してくれる方々に、最後まで全力で戦う姿勢を見て欲しいという気持ちで戦い抜きました。期待を裏切ったという意味では全ての試合がワーストゲームです。シーズン前には想像もしていなかった状況がたくさん起きました。いろんな事が重なってしまったのも原因の一つだと思います」

外国籍選手の離脱、監督退任など不安に襲われる要素がいくつかあった。
しかし、自らを奮起させ、チームが盛り上がるような言葉を掛け続けてきた。

「チームとしては、日本人選手だけで戦った試合全てがベストゲームだと思います。外国籍選手を相手に、全力で戦う姿勢を見せた久保田選手には胸が熱くなりました。個人的には、年々プレーの幅が広がってきているのを実感しています。今シーズンも少しは成長できたと思っています」

チームメイトの活躍にも感動する平尾の熱く、優しい人柄の良さが伝わってくる。
ムードメーカー的存在の平尾は、来シーズンの課題をこう分析する。

平尾充庸による2018-19シーズン振り返り

「ハーフコートオフェンスがキーになると思います。その中で今シーズンのディフェンスから走るバスケットを継続することが重要だと思います。僕のモットーである目配り気配り心配り、人に対する思いやり、感謝の気持ちです。全てがプレーに直結すると思っています。とにかく一歩一歩、一戦一戦成長できるチームになりたいです」

チーム同様、ブースターへの感謝の気持ちも忘れない平尾は、子どもたちからも圧倒的な人気を誇る。

「茨城ロボッツのブースターはとにかく優しいです。不甲斐ない試合の後も全力で応援してくれます。もう少し檄を飛ばしてきてもいいんじゃないかな?とも思います(笑)僕たちは全員合わせて『ファミリー』だと思っているので、すごく頼りにしています」

平尾充庸による2018-19シーズン振り返り
新しいヘッドコーチとなるアンソニー・ガーベロット氏(以下、トニーHC)とは、これから面談、練習をすることになる。チームを第一に考える平尾と、信頼関係を構築することがチームづくりには一番大切と考えるトニーHCの相性はとても良さそうに思える。
来季も平尾がチームの中心となり、共にチームを鼓舞してくれるだろう。

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