センチュリー21エムズ・エステート presents OPENING HOME GAMES「茨城ロボッツ vs.ライジングゼファー福岡」GAME PREVIEW

文=鳴神 富一

B1の舞台に戻る為に再スタートを切った福岡

開幕節の相手はライジングゼファー福岡。Bリーグ開幕の2016年以降、B3からストレートでB1昇格を果たすという目標を達成し、B1で迎えた昨シーズンの戦いではあったが、持ち味であったディフェンスで流れをつかむことが出来ず、苦しい戦いとなった。経営的な問題がシーズン終盤には露呈し、一時はチーム存続も危ぶまれたが、地元のバックアップで今シーズンを戦う舞台は整った。昨シーズンのロースターの半分が入れ替わって新たなチームとして始動しているが、インサイドのニック・ウォッシュバーンをはじめ、城宝匡史や堤啓士朗など日本人ベテラン勢もスコアリング能力があるだけに、良いチームオフェンスを構築するのがシーズンのカギになるであろう。

激しいディフェンスから流れを掴む事が重要!

開幕節ということもあり、どちらも2連勝を収めて流れを掴みたいと思っているはず。シーズン序盤はオフェンス面での連携がスムーズに行かない場面がく見られることも多いだけに、ディフェンスで我慢をすることが必要である。シーズンを占う、そしてB1昇格に向けたライバルの一つでもある福岡との対戦。アリーナ全体が非常に緊張感のある雰囲気に包まれ、目に見えないプレッシャーを感じやすいのも確かである。シュートは水物と言われることがあるが、そういう時こそいかにチームディフェンスを遂行していくのかが大切。ロボッツがプレシーズンでも披露してきた激しいプレッシャーディフェンスで流れを掴み、得意の速い展開でのオフェンスに繋げたいところだ。

経験豊富なベテランシューターの雄姿に注目!

注目すべき選手としては、昨シーズンまで福岡の中心人物であり、今シーズンからロボッツにやってきた小林大祐の名前を挙げない訳にはいかない。福岡をB1まで押し上げた男が、今度はロボッツのB1昇格請負人としてチームと共に戦うことになる。ゲームの流れを読んでいるかのような、チームが欲しい時に決めてくれる3ポイントシュートをメインとした彼のスコア能力は、非常に心強く、さらにチームに勢いをもたらしてくれる。一方の福岡にも彼のような存在の選手がいる。城宝匡史だ。決まりはじめたら止まらない彼のシュートでこれまでもチームは何度もピンチを脱し、ゲームの流れを自分たちに引き寄せてきた。二人のどちらが重要な局面でお互いに得意である3ポイントシュートで流れを掴むか、経験が非常に重要な開幕戦のポイントとなるであろう。

スタートダッシュを切る為にも負けられない開幕戦

しっかりとした準備期間を経て、いよいよ新生ロボッツの長くて厳しい頂点への道のりがスタートする。開幕節を含めたシーズン序盤でつまずくと、最終的に結果が出ずに苦しんできたチームが多い。それだけに目下B1昇格に関するライバルとなるチームだとしても、ホームを2連勝で守らなくてはいけない。さらにはアダストリアみとアリーナではリーグ戦での勝利がまだない。だからこそ、ロボッツらしさを前面に出しきって、新たなホームアリーナで行われる今シーズンの開幕戦で初勝利を掴まなくてはならない。様々なプレッシャーを跳ねのけ、ホームアリーナをロボッツファミリー一丸となって盛り上げていこう。

鳴神 富一(なるかみ とみかず)

1981年、北海道生まれ。生粋のどさんこ。大学は鳥取県で過ごし、現在は東京都在住。「BOOST the GAME」というWEBメディアを運営、スポーツジャーナリストとしてBリーグなどバスケを中心に各メディアに執筆や解説なども行なっている。「プレーヤーの声をリアルに伝える」が信念。一方でWEBディレクターとしての顔を持ち、スポーツとWEBの両軸で活動中。行動力と熱意で走り続け、大好きなリンゴと焼き鳥で癒され、岩盤浴とヨガで心身をメンテナンス。好きな言葉は「Nothing is Impossible」

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