取材・文:茨城ロボッツ text by IBARAKI ROBOTS
写真:茨城ロボッツ photo by IBARAKI ROBOTS
B.LEAGUEと日本財団が推進する「スポーツ×地域課題解決のまちづくりモデル事業」の採択を受けて始動した「ロボッツまちづくりプロジェクト」。その一環として9月にスタートした水戸のまちなかを盛り上げるためのプログラム「ロボッツまちづくり会議」の最終回が、1月17日(土)にM-SPO まちなか・スポーツ・にぎわい広場のスタジオにて開催されました。
茨城ロボッツが第一弾・第二弾採択クラブへ。B.LEAGUE・日本財団 スポーツ×地域課題解決のまちづくりモデル事業
第4回目となる最終回も、学生から社会人まで地域・水戸を盛り上げていきたい様々な年代の参加者21名が集いました。
これまでの活動を見守ってきた弊社代表の川﨑 篤之と、ロボッツまちづくりプロジェクトを応援してくださっている水戸市を代表し、ゲストとしてご参加いただいた小田木 健治水戸市副市長のもと、参加者一人ひとりが作成したスライドに沿ってプレゼンを行いました。
みんなが主役、一人ひとりの想いは水戸のまちを動かす原動力に
最終回のステージに立った21名のメンバーは一人あたり約2分という限られた時間の中で熱いプレゼンテーションを行いました。
発表者が自らの変化や成長、一歩踏み出した勇気などを振り返るたびに、多世代の仲間たちから温かい拍手や共感する笑い声が沸き起こりました。
全員が「自分が水戸のまちを動かすプレイヤーである」という誇りに満ちた表情を浮かべ、それぞれの想いを語る姿が非常に印象的でした。
プレゼンテーションは、大きく2つに分けておこなわれました。一つ目は、半年間の活動を通じた自己成長を振り返るもので、座学・ワークショップ・ブース出店までの一連の活動を通して見つけた、自分自身の『変化』や『発見』について問う内容です。二つ目は、未来への決意を語るテーマで、『水戸のまちづくりプレイヤー』として、①いつから②具体的にどんなアクションを③誰を巻き込みながら行っていきたいかを明確にすることが求められました。
活動の振り返りでは、パブリックビューイングイベントでのブース出店などの実践を通じ「動くことでアイデアは形になる」という確信を得たことや、仲間を募り頼ることの大切さ、情報発信の重要性に気づいたという声が多く聞かれました。
未来へのアクションとしては、即実行可能な情熱溢れる案が続出。「勝負の神様」としてブースターが集う拠点を築く「納豆神社の建立」をはじめ、地元中学生がビジターブースターをおもてなし・案内する仕組み作り、さらには水戸のまちを陰陽五行の視点で再定義するフォトロゲイニングなど、多世代を巻き込む多様なアイデアが、既にまちの新たな鼓動として力強く動き始めています。








多世代が描く水戸の未来図&リーダーたちが贈るエール
参加メンバーの「振り返りと未来へのアクション」の一部分と、全員のプレゼンテーションに対する川﨑と小田木水戸副市長のコメントをご紹介いたします。
プレイヤー一筋だった私にとって、メンターとしての参加は「自分の伸びしろ」を再発見する貴重な機会でした。今後は地元の公立中学校と連携し、試合会場を訪れるビジターファンを中学生がおもてなしする仕組みを構築したいです。中学生の力で、水戸を日本一「また来たい」と思われる街にしたいです。(メンター/50代男性)
若手を育てる役割として参加しましたが、熱量ある皆さんと接する中で、改めて自分も「生涯現役のプレイヤー」でありたいと強く再認識しました。今後は伴走者として若手を支えつつ、自身の知見を活かして水戸駅からアリーナまでの道を案内する観光ガイドを実施し、試合日を街全体のお祭りに変えていきます。(メンター/40代男性)
まちづくりの先輩や次世代の若者たちと繋がりを持てたことが、私にとって最大の発見であり価値でした。今後は得意とする写真撮影や地形・歴史の知識を武器に、県外のファンへ向けて水戸の奥深い魅力を発信していきます。今回の繋がりを起点に、ロボッツのパブリックビューイングなど、街を熱狂させるイベントを多角的に広げたいです。(メンター/30代男性)
まちなかが動き出す現場に関わりたい一心で参加し、仲間と共に「フォトロゲイニング」を完遂できたことは大きな自信になりました。次は水戸の歴史に根ざした「陰陽五行」をテーマに、街の魅力を再定義する新たな街歩きを企画したいです。一歩踏み出すことで得られた実感を糧に、より面白い仕掛けを模索し続けます。(社会人/40代男性)
水戸ホーリーホックと茨城ロボッツという二つのプロチームが共存するこの街の強みを、日常の風景に溶け込ませたいと考えています。試合の結果に一喜一憂するだけでなく、街のあちこちで試合の話題が自然と弾むような「スポーツ文化」を根付かせたいです。応援を街の活力に変え、活気ある水戸の風景を皆で作っていきたいです。(社会人/40代男性)
まちづくりには「地域の良さを伝える利他」と「自分が楽しむ利己」の両面が必要だと気づけたことが収穫です。今後は県庁職員という立場と、大学院で培ったネットワークを活かし、他地域の人々を水戸へ招く散策イベントを仕掛けたいです。公務員の枠を超え、一プレイヤーとしてロボッツと共に街を盛り上げます。(社会人/30代男性)
今回の活動を通じ、自分とは異なる職種や世代の仲間を「頼ること」の重要性と、そこから生まれる新たな可能性を実感しました。今後は自身の本業である医療・福祉の分野に、街歩きや歴史といった視点を掛け合わせていきたいです。利用者が街へ出て歴史に触れることで、日常に笑顔と健康が溢れるような、温かみのある街づくりに挑戦し続けます。(社会人/20代女性)
プロジェクトを通じて街を歩く中で、日常の風景に隠れた水戸の魅力に改めて気づかされました。今後は、自身の活動を通じてより多くの市民に水戸の良さを再発見してもらえるような仕掛けを作りたいです。特に子供たちが自分の街に誇りを持てるよう、スポーツや地域の伝統を掛け合わせた記憶に残る体験を提供していきます。(社会人/20代女性)
自身の研究対象である水戸で、学術的な視点とは異なる「スポーツやイベント」を軸にした街づくりの現場を体感できたことは、大きな収穫でした。今後は研究の一環として、市民の皆さんが街のどのような場所に愛着や居心地の良さを感じているのかを明らかにしたいです。現場での経験を融合させ、より魅力的な街の計画に貢献していきます。(大学院生/20代男性)
水戸で育ちながらも外ばかり見ていた自分が、故郷に戻り、多世代が同じ目標で語り合う場に出会えたことは大きな財産です。今後は「誰かが何かを変えたい」と思った時、気軽に集まり発信できる起点となる場所を作っていきたいです。仲間と共に、水戸が挑戦者の溢れる街になるためのサポート役に徹したいです。(大学生/20代女性)
街を良くしたいと願う大人の多さを知り、自分たち学生に何ができるかを深く問い直す期間となりました。今後は「ティーンズフェスティバル」の枠を超え、多世代のプレイヤーと協働しながら、若者の視点でこれまでにない街の賑わいを創出したいです。水戸で活動することの楽しさを、もっと同世代へ伝播させます。(大学生/20代男性)
これまで別の市の街づくりに関わってきましたが、水戸で多種多様なプレイヤーと出会い、エンターテインメントが街づくりに深く関与できる可能性を学びました。今後は自身の活動である「ミト×ヒト」をさらに広げたいです。専門外の人を巻き込む難しさを乗り越え、大学生ならではの柔軟な視点で水戸を盛り上げる「エンジン」のような存在を目指します。
(大学生/10代男性)
大人のみなさんと一緒に街づくりを考えた経験は、学校では得られない驚きと学びに満ちていました。将来、水戸を離れた若者が「あの時楽しかったから、また水戸で何かやりたい」と思えるような、記憶に残る企画を大学生になっても続けたいです。一歩踏み出し、仲間を誘う勇気を持ち続け、街を元気にします。(高校生/10代女性)
プロスポーツという熱量を使い倒し、自分たちの手で街を動かす
まずはこの数ヶ月間、全力で駆け抜けた皆さんに敬意を表します。この会議を通じて私が皆さんに伝えたかったのは、プロスポーツチームという存在が持つ「3つの力」についてです。
1つ目は、喜怒哀楽を共有し、多様な人々を「束ねる」力。2つ目は、地域や世代の壁を越えて新たな出会いを「つなぐ」力。そして3つ目は、これまでの常識や前例を打ち破る「突破」する力です。
まちづくりとは、誰かが用意した器に乗ることではありません。自らが『プレイヤー』となり、1%の賛同者を信じて発信し続けることから始まります。
茨城ロボッツというコンテンツは、皆さんがやりたいことを実現するための「道具」です。どうぞ遠慮なく使い倒してください。まちをつくるのはロボッツではなく、今日ここにいる皆さんの熱意なのです。共に、誰も見たことのない水戸の未来を切り拓きましょう。

若きプレイヤーたちの感性が、水戸の歴史を次代へと繋いでいく
最終発表を拝聴し、皆さんの自由な発想と水戸というまちに対する深い愛情に胸が熱くなりました。行政だけでは決して届かなかったであろう、柔軟で温かみのあるアクションがいくつも芽生えていることを心強く感じます。
特に印象的だったのは、皆さんが自らまちに繰り出し、人々の声を聞き、そこにある課題を自分事として捉えてくださったことです。水戸には誇るべき歴史や文化がありますが、それを現代の感性で再解釈し、新しい「賑わい」へと昇華させるのは、若い世代の力に他なりません。
行政としても、皆さんが生み出したこの「つながり」を、一過性のものにすることなく伴走し続けたいと考えています。皆さんが蒔いた種が、水戸のまちなかで大きな花を咲かせる日を楽しみにしています。素晴らしいご提案をありがとうございました。

「ロボッツまちづくりプロジェクト」が切り拓く次なるステージ
最終回に参加した全21名の熱意あふれるプレゼンテーションを終え、約5か月間の挑戦を共に走り抜いた仲間と健闘を称え合い、未来への結束を固める「お疲れさま」の乾杯で締めくくりました。

9月からスタートした全4回のロボッツまちづくり会議、そして地域団体とコラボした10月と12月に開催されたパブリックビューイングイベントの運営を完遂しましたが、これは決してゴールではありません。
まちづくり会議のメンバーは水戸の未来を担う「まちづくりプレイヤー」として、次なるステージへの新たなスタートを切ることとなります。
「まちをつくるのはロボッツではなく、そこに住み、活動する皆さん自身である」という川﨑からのエールを胸に、勇気を持って一歩を踏み出したメンバーの情熱がまちなかにさらなる活気をもたらし、色とりどりの未来を切り拓いていくことを確信しています。
今後はこの会議で育まれた多世代・多分野の貴重なつながりを基盤に、活動の輪を発展させていきたいと考えています。
水戸のまちなかを賑わす「ロボッツまちづくりプロジェクト」のこれからにも、ぜひご注目ください。
「ロボッツまちづくり会議」をはじめ、茨城ロボッツのまちづくり活動に関する最新情報は、Facebookページ「ロボッツまちづくりプロジェクト」で発信中です。皆さまからのフォローをお待ちしております!


