【FANBOOK一部特別公開】小林大祐×眞庭城聖

※本記事は2019-20 IBARAKI ROBOTS OFFICIAL FANBOOKの内容を一部抜粋しております。

いよいよ開幕を迎える茨城ロボッツの2019-20SEASON。
開幕節の相手は新加入の小林大祐の古巣であるライジングゼファー福岡。
キャプテン眞庭城聖にとっても故郷であり古巣である福岡は特別な存在であり、まさに"運命の巡り合わせ”といえる対戦カードとなりました。
9/21・22開幕節 試合開催情報はこちら>

開幕に向けて、特別に2019-20 IBARAKI ROBOTS OFFICIAL FANBOOK にて掲載している選手対談「小林大祐×眞庭城聖ーコート内外で存在感を発揮するベテラン博多っ子コンビー」の一部をお届けします。

インタビュー・文=青木美帆 インタビュー日=2019年8月9日

「ロボッツはB1に昇格すべきチーム」(小林)

――ともに福岡県福岡市のご出身で、年齢も1つ違いの眞庭選手と小林選手。以前から面識はありましたか?

小林大祐(以下小林) うちの母ちゃん、小学生の時からマニさんのファンだったんですよ。
眞庭城聖(以下眞庭) ははは、初耳なんやけど(笑)。
小林 スラッとしてて当時は珍しいハーフ顔で、うちのチームのお母さんたちはみんな「何、あのモデルみたいな子!?」って大騒ぎでした。
眞庭 大祐はおぼっちゃまみたいな感じでかわいかったな。でもめちゃくちゃうまかった。中学でも高校でも大祐のチームとはずっと対戦してたけど、全然勝てんかったね。
小林 高校の時は、国体の県代表で一緒にプレーしましたよね。マニさんは確か福翔高校から1人だけ選ばれてて、スタメンで。
眞庭 そうやったね。大祐は小学校のときからずっと全国で活躍してて、自分とは違う世界でバスケしているような気がした。大学では何かの大会で同率得点王になったりしたけど、俺は卒業後に一度バスケをやめてるし…。だから今、一緒のチームにいるのがすごく感慨深いし、本当によく来てくれたよ。
小林 僕も本当にうれしいです。
眞庭 3x3のUTSUNOMIYA BREX.EXEで一緒にプレーしてたときに、大祐が福岡を離れるって聞いて、ロボッツに来てほしいなと思ってたんよ。でも、絶対に他のチームからのも誘いもあるだろ気まずくなるのも嫌だったから言えなかった。そしたらフロントの人から大祐が来るって聞いて、マジで超驚いた。

――移籍の決め手はなんだったんですか?

小林 10年弱プロ選手をやっている中で、チームが成長する上で一番大切なのは、フロントと選手の信頼関係だということを学びました。そして、そこを一番感じたのがロボッツだったからです。堀さんというすごく熱いオーナーがいて、山谷さんという信頼できる先輩(代表山谷氏と小林はともに慶應義塾大出身)がいて、リーグトップの規模までのぼりつめる可能性を一番強く感じられたんです。福岡でプレーした3年間で昇格するチームと降格するチームの雰囲気を学んで、ロボッツは間違いなく昇格するチームだとわかりました。さらにマニさんとか高校の後輩の久保田(遼)、栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)時代にお世話になったスタッフが何人かいて、縁も強く感じましたね。
眞庭 俺がロボッツに加入したのは、経営破綻して主力選手がほとんど外に出た2016年。まわりからは「やめたほうがいい」なんてことも言われたし、30歳でキリもいいし引退しようかなと思ってたけど、やっぱり決め手となったのはその年にオーナーになった堀さんの存在やった。この人ならチームは変わるかもしれないって思えたし、そういうチームだったら失敗してもいいっていう覚悟ももてた。実際その後チームはどんどんよくなって、冷暖房なしの廃校だった練習場所が環境の整った体育館になって、300人しかいなかったお客さんが、アダストリアみとアリーナの開館記念試合ではB2新記録となる5041人も観に来てくださってにまで増えていって …。あのとき、ロボッツを選んで本当によかったなって思う。

 

――小林選手は新加入ながら、練習中から強いリーダーシップを発揮しているのが印象的でした。意識はされていますか?

小林 自分にとっての一番の敵は遠慮なんですよ。遠慮すると何らかのミスが発生するので、遠慮せず思ったことは伝えるようにしています。
眞庭 大祐もニノ(二ノ宮康平)も、ビッグクラブでプレーした経験をもっているからそういう意識があるのかもしれません。僕はそういう経験がないからすごく勉強になってるし、若手にはさらにいい勉強だと思いますよ。これからロボッツにはどんどんキャリアのある選手が入ってくるだろうし、他のいいクラブに移籍していくことだってある。そうなったときに、思っていることを言えない選手は使ってもらえないだろうから。まだまだ遠慮しがちな選手が多いので、2人にはシーズンを通してどんどん引っ張っていってもらいたいです。

――眞庭選手がおっしゃる通り、小林選手は日立(現サンロッカーズ渋谷)や栃木(現宇都宮ブレックス)といったビッグクラブを経験し、ライジングゼファー福岡ではB1に上がり、戦い抜く大変さも経験されたと思います。そういった経験を踏まえ、ロボッツという若いチームに伝えたいことはありますか?

小林 福岡でプレーした3年間で強く感じたのは、B3、B2、B1で環境や金銭、メディアの扱いまで全く違うということです。こんなにフロントも頑張っていて、選手も集まっているからには、ロボッツは絶対にB1に昇格して、若い選手が若いうちにB1のレベルを知っておくべきだと思います。そのためにはただ漫然とプレーしていてはいけない。偉大な先輩たちから「僕らは成功するためにプレーするんだ」というマインドをもち続けることが大切だとから学んだので、このチームでもそこをうまく落とし込んでいきたいですね。

――プレー面ではどう貢献したいですか?
小林 いい選手って、前半で20点離されていても最後にひっくり返してチームを勝たせるんですよね。あれはベテランならではの「試合を読む力」がものをいうもの。シーソーゲームを勝ちにつなげる、たった1本のオフェンスリバウンドをとるとか、ここで入ったら10点の価値がある、という2点をとるとか、そういうところで活躍できる選手になりたいです。

※全文は2019-20 IBARAKI ROBOTS OFFICIAL FANBOOK にてお楽しみください!

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