ADASTRIA presents ROBOTS HOME GAMES「茨城ロボッツ vs. 愛媛オレンジバイキングス」GAME PREVIEW

文=鳴神富一

外国籍選手を中心に波に乗らせてしまうと要注意の愛媛

今シーズンも強力な外国籍選手を中心にアップテンポなバスケットを展開し、流れに乗ると一気に相手を畳み掛けている愛媛オレンジバイキングス。リーグ屈指の得点力は今シーズンも健在で、加えてリバウンド力も付けており、昨シーズンとは違って粘り勝ちも多い印象だ。年々チーム力を上げ、今シーズンは11月末現在で勝率がほぼ5割と、悲願のプレーオフ進出に向けての戦いを続けている。大黒柱のチェハーレス・タプスコット、そしてこの夏のFIBAワールドカップ2019においてプエルトリコ代表の一員だったクリス・ブレディを中心に、フランチャイズプレーヤーの俊野兄弟を筆頭とした得点力のある日本人選手も揃っている。波に乗ると怒涛の攻撃を見せ、一気に流れに乗るオフェンシブなチームだ。

序盤からオフェンシブな展開にさせないことが重要

愛媛のオフェンス力は牙を向くと止められないだけに、序盤からある程度コントロールしながらゲームを展開させていくことが非常に重要になるであろう。早い展開に持ち込んで一気にリードを広げたいが、そうすると相手のリズムを復活させて撃ち合いの様相を呈してしまい、相手の思うツボになってしまう。しっかりとディフェンスで耐えて、ジリジリと点差を広げていくのがゲームの主導権を握る大きな要素になるだろう。ディフェンス面での高い遂行力を継続させてリバウンドを確保し、ハーフコートでオフェンスを展開する回数が増えれば勝機は見えてくる。

絶対的なスコアラーを止めて、イニシアティブを握るべし

愛媛から勝利をもぎ取る為には、先ほども名前を挙げたが絶対的な存在にしてリーグ屈指のスコアラーであるチェハーレス・タプスコットを止めなくてはいけない。得点ランキング上位である彼のスコアパターンの広さは脅威でしかない。1対1の強さはもちろんのこと、アウトサイドの正確なシュートセンスを持ち合わせており、まず彼を止めないことにはチームの勝利には近づけないだろう。「彼を止めるのが誰なのか?」がいちばんのポイントになるが、ここはダニエル・オチェフのディフェンス力に期待したい。ゴール下での強さに加えて、自身のフィジカルを活かして相手に思うようなドライブをさせないのも重要となる。全米を制した男のディフェンス力が光ればロボッツに流れがやってくるはずだ。

苦手意識を払拭し、後半戦に向けて勢いに乗るための大事な一戦

Bリーグが開幕して以来、愛媛に対しては過去3シーズンの通算成績で1勝5敗と負け越しており、表向きには苦手意識を感じるかもしれない。しかし、序盤戦で苦しんだ自分たちを払拭するためには、過去の対戦成績にとらわれず相手を圧倒してホームを守る気概が絶対的に必要だ。後半戦、一気に流れに乗っていく為にもホームでの戦いで絶対に勝利したい。12月終盤のホーム6連戦、大事など真ん中となる愛媛との戦い。勝利を収めてホームアリーナで歓喜の瞬間を迎えよう!

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