Inside of ROBOTS~ロボッツを支える仲間~ 小川由実編(チアスクール講師、RDTアシスタントディレクター)

 茨城ロボッツのフロントスタッフにフォーカスを当て、普段どんな仕事を、どんな想いで取り組んでいるのかを伝えていく企画「Inside of ROBOTS~ロボッツを支える仲間~」。

第4回はRDTアシスタントディレクターとRDTチアダンススクール講師を務める小川由実。RDTのメンバーを経て、現在はRDTのサポートの傍ら未来のチアリーダーの育成にも励む彼女に、ダンスへの愛と仕事への思いを聞いた。

小さな頃から「ダンス」と「人を応援すること」が好きだった

──小川さんがダンスを始めたきっかけは?

小さい頃からダンスが好きで小学一年生でダンスを始めました。小・中学生はジャズダンスを習い、高校からはチアダンス部へ。大学は体育会のチアリーディング部に所属していました。

──さまざまなジャンルのダンスがありますが、その中でもなぜチアダンスを?

中学生の時、サッカーが好きで地元チームの試合をよく観に行っていたのですが、ハーフタイムのチアのパフォーマンスを見て「これがやりたい!」と直感的に感じました。今思えば、小学校の時にも運動会の応援団に入っていて、無意識に人を応援することが好きだったんだなと思います。

──バスケとロボッツとの出会いは?

大学時代にアメフトやバスケットボール、箱根駅伝など様々な運動部の応援に行きました。中でもバスケットは、試合展開の速さやブレイクタイムがはっきりしているところが面白いなと興味を持ちました。

社会人になってからは、器械体操など幼児体育の講師や事務の仕事をしながら大塚商会のバスケチーム(現在の越谷アルファーズ)のチアリーダーに所属していました。そこからロボッツに関わるようになったのは、山谷さん(茨城ロボッツ代表)から「ロボッツの試合でチアをして欲しい」と声をかけてもらったのがきっかけです。大塚商会のチアリーダー時代にも一緒だったNONさん(増岡紀子ディレクター)のもとで活動したい思いもありました。

そこからつくば2シーズン、2017-18シーズンから水戸市に拠点を移し、2018-19シーズンまでRDTメンバーとして活動しました。RDTチアダンススクールは幼児教育の経験もあったので立ち上げ時から関わっています。2018-19シーズンでRDTは卒業し、現在はRDTアシスタントディレクターとチアダンススクール講師を務めてます。

──チアリーダーからディレクターの道へ進む決断をした理由は?

私自身、一つのことに集中してしまう性格で、スクールとRDTの両立が大変なこともありました。現在はRDTのメンバーも増え、「今のメンバーにRDTを任せられるな」という気持ちが芽生えたのと、彼女たちをバックアップする側に回りたいという思いが生まれて卒業を決心できました。

子どもたちの自信と成長に充実感を感じる

──現在のお仕事について教えてください。

アダストリアみとアリーナで週4回(水~土)、RDTチアダンススクールの講師をしています。生徒の年齢は3歳から大人まで、幅広い年代のクラスを担当しています。RDTアシスタントディレクターの仕事は、NONさんの補佐とメンバーのスケジュール調整などの事務業務がメイン。会社とメンバーとをつなぐ役割です。

──仕事でやりがいを感じる瞬間は?

子どもたちが楽しくレッスンをしたり、発表会でキラキラと輝く瞬間を見たりするときです。レッスンの時はおとなしかったのに、発表会本番ではまるで別人のようにパフォーマンスする生徒もいます。発表会で「こんなにできるの⁉」と驚くほどの成長を見られた時は、やっててよかったなって充実感を感じます。

スクールには、レッスン時にお母さんから離れられなかった生徒や、踊るのが恥ずかしくて最初の1年間、発表会に出られなかった生徒もいます。でも、今シーズンは全ての発表会に出演して、アダストリアみとアリーナのパフォーマンスでも堂々と踊っていました。時間をかけて自信を身につけていくのは、子どもたちにとって大きな成長ですよね。

──RDTのメンバーとアシスタント、両方を経験して感じる違いは?

RDT時代は踊ることに専念していましたが、アシスタントになって一歩引いた立場からパフォーマンスを見て「こんなに小さく見えるんだ」と違った見え方があります。かつてNONさんから「もっと大きく踊って」と指導を受けた意味がすごく理解できました。

アリーナではチアのひとつひとつの動作が全部お客様から見えています。スクールの生徒たちも見にきてくれていて、わずかな振り付けの変化も気づいてくれるくらいです。「しっかり見られる意識を持って」と言われてきた意味もよくわかるし、外から見ることで視野が広がりました。

──日々の仕事で大変だと感じることは?

スクールでは、小さい子どもたちは「眠い」「疲れた」とか感情を素直に表すけれど、高学年クラスでは踊ることが恥ずかしくなってしまったり、だんだんと気持ちを抑えてしまったりする生徒もいます。思っていることが見えにくく指導に苦労する時はあります。

チアは「元気」で「笑顔」があるべき姿。自分をうまく出し切れない経験は私にもありました。生徒たちのモチベーションの持っていきかたは試行錯誤しているところです。

RDTチアダンススクールでは「助け合い」の気持ちも大切にしています。友達が困っていたら助ける、声を掛けあえるような環境、きっかけ作りができるように努めています。

これからもダンスを通して笑顔と感動を広げたい

──今後やっていきたいことや将来の夢は?

いつかはRDTチアダンススクールの卒業生からRDTメンバーが出てほしいと思っています。いちばん早くてSistersのクラスですかね。小学生・幼稚園生の生徒たちがやがてメンバーになってくれたら嬉しいですけど、まだ10年くらいかかるかな(笑)。

今までずっと「やりたい」と直感で思ったことを続けてきました。踊ることは小さい頃から好きで、仕事もずっとダンスに関わっています。やっぱり今も「ダンスは楽しい」です。そういうシンプルな「好き」の思いが、自分の原動力になっているのかもしれません。

チアダンスとの出会いも大きいですね。今の仕事は、幼児教育のインストラクターや事務の経験などこれまでの経験が全部活きているので、やってきてよかったなと思います。

夢はこれからも誰かを応援し続けること。チアのパフォーマンスを見て楽しい気持ちになってもらいたいし、笑顔や感動につながることを今後もしていきたい。今はサポートする側として、RDTやスクールの子どもたちを通して皆さまをもっと笑顔にしていきたいです。

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