[RDT対談]RDTとして目指すべき場所
※本記事は、2019年9月21日刊行の『2019-20 IBARAKI ROBOTS OFFICIAL FANBOOK』に掲載したものです。

ブースターの声援にあわせ、会場をさらにヒートアップさせる。
声を出すことに躊躇していたファンも、彼女たちが応援している姿につられ、自然と大きな声を出していることに気がつく。
試合会場の主役は選手であり、チームであり、観戦に来ているファン・ブースターなのだ。
ファン・ブースター主体の応援スタイルを貫く茨城ロボッツにとって、欠かすことができないのが、Robots Dance Team(RDT)の存在だ。
2019-20シーズン、キャプテンを任されたASUKAとバイスキャプテンを務めるCANA。
強い信頼感と責任感をもち、互いに尊敬しあうRDTが、今シーズン目指すべき場所について話を聞いてみた。
取材日=2019年8月21日

責任あるそれぞれの立場で目指すもの

―RDTメンバーとして2人が出会って2年目。最初の互いの印象や、1年を経て変わったと思うところについて教えてください。

CANA ASUKAは、昨シーズンルーキーだったことと、年齢的にも比較的若手ということもあって、最初は先輩たちについていきます!っていう印象でした。秘めてるものはあるんだろうなと思うんですけど、主張はしないタイプで。今シーズンは、キャプテンになったことで、どうやって殻を破って自分を主張してくれるのか、この1シーズンでどれだけ成長してくれるのかすごい楽しみですね。相手のことを考えながら接することができる子なので、そこにプラスでキャプテンとしての引っ張っていく力が加われば、本当に素敵なキャプテンになれると思います。

ASUKA 嬉しい。うるっと来ちゃいます(笑)。CANA自身が昨シーズンはキャプテンだったんですけど、CANAの背中を見ながらずっとついていっていました。なんでそんなにいろいろ気づけるんだろうって思うぐらい、いつも全体を見ていて。キャプテンとして見習うところがいっぱいあります。頭の回転もはやくて、とっさに状況判断をしてみんなに的確な指示を出してくれて、そういう力が私にもあればな~、なんて思うんですけど(笑)。今シーズンは私がキャプテンですが、CANAがバイスで付いてくれているので安心です。早く自分も成長しなきゃ!CANAみたいにならなきゃ!とは思うんですけど…。頑張ります!

―お二人はどういう経緯でRDTに加入されたんですか?まずは、ASUKAさん。得意とするダンスはJAZZでしたよね?

ASUKA 小学3年生のときにJAZZダンスをはじめて、高校のときにチアダンス部に入りました。大学生のときに母校の企画で現役とOGが一緒にロボッツのハーフタイムで踊ろうというものがあったんです。その日は水戸黒DAYでRDTのダンスと衣装がかっこよくて、すごい前のめりで見ていました。そのときのRDTがきっかけで、3ヶ月後にオーディションを受けました。

―CANAさんが好きなダンスはHIPHOPとR&Bですが、チアとイメージが違うように思うのですが。

CANA チアの経験はなくて、オーディションのときに初めてポンポンをもって感動しました(笑)。たまたまオーディションの3日前ぐらいに、Couta(クータ)(茨城県南エリア
のクーポンマガジン)に掲載されていたオーディション情報を見たんです。バスケは小3からやっていたんですけど、そのころ、ロボッツをあまり知らなくて。翌日写真を撮って、書類を送りました。その次の日、岩手に出張だったんですけど、新幹線の中で振りをどうしようって考えて、オーディションを受けに行きました。普通は自分のダンス用にCDを用意して行くんですけど、そんな知識もなかったので、携帯から音楽を流してオーディションを受けました。いま思えば振りも全然踊れていませんでした・・・(笑)。

それぞれが思うRDTとしての役割

―キャプテン、バイスキャプテンとして責任のある立場にあるお二人ですが、RDTの中で目指していきたい役割はありますか?

CANA みんなに指示はしたくないんです。でも、これまでのメンバーのことや、RDTが築いてきたものを知らないルーキーには、知っている私が伝えなければいけないことが多いんだなっていうのは感じています。RDTのダンスの質が落ちたって言われたくないので、言いたくはないけど厳しく伝えたり。でも、基本的にはヘラ~っとしていたいので、あたたかく見守りながら支えていく役割でいたいです。

ASUKA CANAが言っていた通り、RDTの質が落ちたとはやっぱり言われたくないです。「CANAがキャプテンのときのほうが良かった」「YUMIがキャプテンのときのほうが良かった」って言われてしまうとメンバーにも申し訳ないし、自分でもショックなので、チームとしていいものをつくっていきたいと思っています。その中でみんなをどうやって引っ張っていけばいいのかを探り探りですけど、この1年頑張りたいです。

―比較されることへのプレッシャーと戦っているんですね。練習を拝見していて、体力的にもきつそうだなと思う場面でも常に笑顔を絶やさずされていましたね。

CANA RDT自体がすごく好きなので、メンバーといると本当に自然と笑顔になれます。毎シーズンいいメンバーが集まっています。

ASUKA 女性の集団だから、何かあるでしょ?ってよく言われますし、実際RDTに入る前は大丈夫かな、とドキドキしていたんですけど(笑)、全くそういうことはありませんでした。むしろ、早くみんなに会いたいって思えるくらい、本当にいいメンバーに恵まれました。色んなところから集まってきていますし、それぞれ色んなチームでの経験があるので、これからすごい楽しみです。みんな得意とするものが違うので、自分にないものをみんなが吸収し、お互い高めあっていけたらRDTとしてもっとすごいチームになるんだろうなって思って、すごく楽しみです。

―CANAさんはキャプテンからバイスキャプテンになったことで、ASUKAさんを成長させる役割も担っているのかなと思いますが。

CANA ASUKAをキャプテンとして支えるのにいま、いろいろと模索中です。いままでの癖で自分でやりかけてしまうことがあるんですが、そこをうまくASUKAができるようにするにはとか、ASUKAにどうやってもらうのが一番やりやすいのかなとか、そういうところを常に考えながら、どうしようかなって悩みながらやっています。経験から気づくこと
もたくさんあります。

ASUKA 優しく成長を見守り支えてくださるから、すごくありがたいです。

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