O-Style -大沼工務店- presents KAMISU HOME GAMES「茨城ロボッツ  vs.アースフレンズ東京Z」GAME PREVIEW

文=鳴神富一

日本人にフォーカスしたチーム作りでプレーオフ進出を目指す東京Z

Bリーグがスタートしてから3シーズン負け越しとなり、なかなか結果が出ていないアースフレンズ東京Z。しかし、今シーズンは日本人を中心としたチーム作りが徐々に成果をもたらしている。主力選手の怪我の影響もあり、前半戦は辛うじて勝ち星を掴んでいく中、リーグの強豪から白星をあげていることを考えるとチームの状況は上向きであるのは間違いない。果敢にリングへアタックし、ボールをチーム全体でシェアしながらスペースを見つけてスコアを狙っていくスタイルには脅威すら感じられるほど。特にアスレティック能力の高い選手たちが多く、フィジカルを活かしたディフェンスを行うなど、攻守両面でアグレッシブなチームである。更にはシーズン序盤に比べて流れが悪い時でも我慢ができるチームに成長しており、各チームにとっても要注意の存在になるだろう。プレーオフ進出というチームの目標の為に「アグレッシブに戦う集団」という言葉が似合うチームである。

ゲームを通して "攻め続ける姿勢" が勝負を分ける

アグレッシブに戦いを挑んでくる東京Zの面々に対して、ロボッツもそれに立ち向かって自分たちのバスケットを遂行する事が必要不可欠だ。11月のラストホームゲームだった西宮ストークスとの第2戦では、序盤から激しいチームディフェンスで流れを掴むと一気に点差を広げて勝利を収めた。今回も同様に、立ち上がりから攻めの姿勢でバスケットを展開しなくてはいけない。そのためには、やはりディフェンスで積極的にプレッシャーを掛け、オフェンスではチームで素早くボールを回しながらテンポの速い内容でスコアを決めていく必要がある。第1Qでいかに流れを掴めるか、注目してほしい。

スコアラーにして、切り込み隊長がゲームの流れを変える

激しい展開が予想される両チームの対戦において重要なのが、ディフェンスを切り裂いて相手のリズムを崩すことである。その部分を担うのが、バスケットでよく言われる「Go to Guy」という存在である。先頭に立ってチームを押し上げる役割を担う、両チームの日本人選手に注目していただきたい。ここまで全試合に出場し、フィジカルを活かしながらドライブでディフェンスを切り裂くのが東京Zの増子匠である。11月末現在で平均得点が13.1とチーム日本人トップと好調をキープしている。それに対抗するのが、我らがロボッツの平尾充庸。第4節からレギュラーとしてコートに立つ平尾は、持ち前のハートの強さとスピードで果敢にリングへアタックし、スコアを重ねながら得点も取れる司令塔だ。リーダーシップも兼ね備える彼はロボッツの兄貴的存在であり、彼が活躍すればチームもいい流れでゲームを進める時間帯が多い。どちらがコート上で輝きをみせるのか、注目していただきたい。

レギュラーシーズン唯一の神栖開催!絶対に負けられない

今シーズン、唯一のかみす防災アリーナでの開催となるこのカード。かみす防災アリーナといえば、プレシーズンゲームで格上の横浜ビー・コルセアーズから勝利を掴み取った場所だ。この時はロボッツの激しいチームディフェンスが功を奏し、我慢しながらロースコアで勝ち切ったゲームであった。ここから始まる2019年を締めくくるホーム6連戦の最初のカード、しっかりと連勝を収めて反撃の狼煙をあげたいところ。今こそ、神栖に集結してアリーナを青く染め上げよう!

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