Inside of ROBOTS~ロボッツを支える仲間~ 水野愛理子編(総務・人事)

茨城ロボッツのフロントスタッフにフォーカスを当て、普段どんな仕事を、どんな想いで取り組んでいるのかを伝えていく企画「Inside of ROBOTS~ロボッツを支える仲間~」。

第9回はロボッツの総務・人事を務める水野愛理子。社員として働く前から熱狂的なファン・ブースター(以下、ブースター)であった彼女。平日はスタッフ、休日はブースターとして生活する上で心がけていることや普段の仕事で意識していることに迫った。

一色選手の素敵なシュートフォームや真摯な姿勢を見てロボッツを応援するように。いわきで泣きながら山谷さんと握手したことを覚えています。

ーロボッツを知ったきっかけは何でしょうか。

茨城に来てからもうすぐ5年になるのですが、来てすぐの頃に息子がバスケットを始めたいと言ったんです。そこで教えてくれるところはないのかなと探していたら、ロボッツがスクールの広告を出していて見に行ったのがきっかけです。

当時Bリーグ開幕の年でロボッツも水戸に移ってきたところでした。そこで教えてくれたのが当時ロボッツのキャプテンだった一色選手で(一色翔太/2015~2018年茨城ロボッツ所属選手)素敵なシュートフォームと真摯にバスケに向かう姿勢を見てロボッツに興味を持ち始めました。

その後、2016年の開幕戦も見に行きました。来場者プレゼントでもらった青いTシャツは今でも心に残っています。

ーブースターとしてロボッツを応援するようになって、そこからロボッツで働くことになったきっかけは何ですか。

元々は本当に一人のブースターでした。当時専業主婦であまり仕事をしてこなかったのですが、水戸に来て子どもたちも大きくなったので自分の時間も作っていきたい、もう一回仕事をしたいと思うようになりました。はじめは飲食店などでパートをしていたのですが、主婦になる前に一般職で事務の仕事をしていたこともあり、何かないか探していました。そこでたまたまロボッツの求人を見つけて「これは行くしかない!」と思い応募したことがロボッツで働くことになったきっかけです。

私が働き始めたのは2017-18シーズンの終わりです。ブースターとしては忘れられない「いわきの悲劇」の翌日から働き始めました。当時ブースターとしていわきに応援に行って、試合後涙を流しながら山谷社長に「明日からお願いします」と握手したことを覚えています。

興行を動かしているメンバーをサポートするのが私の仕事。成果はブースターとして会場で感じています。

ーロボッツでの普段の仕事内容を聞かせてください。

総務と人事の一部のお仕事を私が行っています。スタッフの皆さんが働きやすいように仕組みを整えたり、皆さんが取りこぼしていく仕事を拾っていくことをベースにしながら仕事をしています。皆さんの経費チェックや出勤簿のチェック、あとは入退職に合わせた手続きなども行っています。

あと一番多いのは電話応対です。今は総務も4人体制になったので楽になりましたが、これまではほぼ一人で日々やってくる問い合わせの受付を行っていました。今も電話以外の問い合わせ関係の窓口は私がメインで行っています。ブースターの目線もわかっているので、そこも考えてお答えしています。電話で応対しながら一緒にチケットの買い方をご案内したこともあります笑。問い合わせに回答をするという意味でも、ロボッツのことは一番広く浅く知っているのではないかと思っています。

ースタッフになってからも休日はロボッツ観戦に行っているのでしょうか。

そうですね、全試合ではないですが極力行くようにしています。旦那さんと息子の方が良く会場を訪れていますね。週末は純粋にブースターとして家族でロボッツ観戦をしています。

休日はロボッツ観戦。ブースターとして声援をおくります。

ー仕事をしていてやりがいを感じること、仕事でロボッツに関わって良かったと思うことはありますか。

私は直接興行を動かしてはいませんが、興行を動かしているメンバーをサポートすることで、間接的に興行に関わっていると思っています。その成果はブースターとして会場へ観に行っているので、興行がうまくいくと自分がやってきた仕事も良かったなって感じます。他のメンバーよりも一歩引いているからこそ見えていることがあるので、そこをチームに還元していけたら嬉しいですね。

ー仕事とブースターの切り替えで難しいと思ったことはありますか?

平日仕事をする時はスタッフとブースターを切り離して考えるようにしています。ロボッツで働く時に決めていたことは仕事中には「ブースターを出さない」こと。ユードム アリーナで練習していることが分かっていてもなるべく見ないようにしています。仕事が終われば「ブースターの水野」になるのでそこのギャップが全然違うと言われることはあります。笑

最初は仕事をする上でブースターとしての自分が邪魔をするのではないかと思っていたのですが、案外切り替えて仕事をすることが出来ています。スタッフとしての時間もブースターとしての時間もそれぞれ楽しいです。

スポーツ観戦が地域に浸透してほしい。休日に「スポーツ観戦」の選択肢が当たり前に上がるようになったらきっと違う景色が見られると思います。

ー今後ロボッツでやっていきたいことは何ですか。

私は興行メンバーのサポートという立場ではありますが、一番の思いは同じで「アダストリアみとアリーナをブースターでいっぱいにしたい」ことですね。それが実現したら自分の仕事もやっていて良かったと思います。「4.6」の時(2019年4月6日、アダストリアみとアリーナのこけら落とし)はみんなが1つのところに向かって走り抜けられたので本当にすごいなと思いました。これからもみんなが同じところに向かって走ることが出来れば、あの時以上のお客様も集まるようになると思いますし、B1に昇格してからもアリーナが青に染まるところが見られるのではないかと思います。

ーその先の夢があれば教えてください。

夢はアメリカみたいに、スポーツ観戦が地域に浸透して欲しいなと思います。NBAの試合にも2度行ったことがあるのですが、会場に向かって電車に乗るとどんどんファンが乗ってくるんです。当たり前のようにチームのTシャツを着てキャップを被って、地元にすごく浸透していて、みんなが応援している光景がすごく良いなと感じました。

そのアメリカで見た光景が水戸やつくばや茨城県内の街でも当たり前になったら良いなと思います。休日どこに行くか、という話になった時に「スポーツ観戦」が当たり前のように選択肢に上がるようになったらきっと違う景色が見られるのではないでしょうか。

うちの家族では休日は「ロボッツ観戦」が生活の選択肢に入っているので、より多くの人が同じようにスポーツを観戦するような世の中になったら嬉しいです。

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