生徒によるデザインがユニフォームに!4者で取り組むCITY EDITIONユニフォームプロジェクト

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茨城ロボッツは、オフィシャルスポンサーの株式会社アダストリアと協力し、2018年よりCITY EDITIONユニフォームの製作を行っています。
2024-25シーズンでは、連携協定を結んでいる学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校・N中等部の生徒向けに実施した課外学習プログラムの中で選ばれたデザインが、選手の着用するユニフォームとして採用されることになりました。
ROBOTS TIMESでは、このワークショップの様子をレポートします。

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デザインが選手着用ユニフォームに!

その土地の歴史や文化をテーマにデザインされる「CITY EDITIONユニフォーム」。今回は、生徒がデザインしたユニフォームを選手が実際に着用し、試合に臨むという特別なプロジェクトです。
このプロジェクトは、茨城ロボッツとN高グループが「スポーツ×教育推進に係る連携協定」を結ぶ2025年1月以前から準備が進められていました。茨城ロボッツの川﨑社長が「次世代を担う子どもたちが、スポーツ興行の実践の場を通じて将来につながる学びを得てほしい」と強く願い、アダストリアも「創業の地・水戸を盛り上げたい」という想いを持っていたことで、プロジェクトが立ち上がりました。
プロジェクトには、アダストリア、茨城ロボッツ、アイズカンパニー(ユニフォームサプライヤー)、そしてN高グループの4者が参加。現場で活躍するデザイナーや営業担当者など各分野の専門家が関わることで、より実践的な学びの場が提供されました。

学校法人角川ドワンゴ学園が運営するN高等学校・S高等学校・N中等部の生徒から13名が参加。2024年10月から11月末までの約1か月間、オンラインを基本にデザインや商流について学びながら、ホームゲーム会場での職場見学や試合観戦を通じて、全5回のワークショップが実施されました。

「やってみたい」と想うことがすべてのスタート

ワクワクした気持ちで始まったワークショップ。特別プログラムへの参加募集を知った生徒たちの気持ちを聞くと、「興味が湧いた」「やってみたいと思った」と口にし、スポーツやデザインへの関心の高さがうかがえました。その初日に伝えられたのは、「未来」「絆」「水戸」という3つのデザインテーマから選び、複数のデザインを制作するという内容でした。授業でIllustratorやPhotoshopを使ったことがあっても、プロのユニフォームをデザインする機会は初めて。制作する上での重要な規則とレギュレーションの説明が始まり、成果物として納品するために必要な受発注に関する基本的な概念について学びます。さらに、デザインを実際に開始すると共に、Illustratorの応用的な操作が必要となり、インターネットで逆引き検索をしたり、デザインの発案をするためにネットサーフィンをして情報収集をしたり、ネットをフル活用しながら、試行錯誤を重ねていきました。「インターネットでこれほど検索したのは初めてかも」と苦戦した表情を見せる生徒もいました。

ユニフォーム制作には厳格なルールやレギュレーションがあり、受発注の基礎知識も学ぶ必要があります。楽しさだけでなく、実際の仕事として受ける意識が芽生え、生徒たちは真剣な眼差しでワークショップに取り組んでいました。

悩んで挑む「デザイン完成」までの道のり

ユニフォームデザインを制作するにあたり、IllustratorやPhotoshopを使ったデザイン講座を学ぶだけでなく、Bリーグの茨城ロボッツについて知る機会がありました。
実際に茨城ロボッツのホームゲーム会場である「アダストリアみとアリーナ」(水戸市)を訪れ、スタッフが働く姿を見学したり、試合を観戦したりしながら、スポーツ興行の世界を肌で感じました。
普段はオンライン上でやりとりしているため、この日がロボッツやアダストリアのスタッフと初めて直接顔を合わせる機会に。緊張してしまうのでは…と心配する大人たちをよそに、生徒たちは「同じ学校の子と直接会って話すのは久しぶり!」と嬉しそうに会話を弾ませていました。学園ではオンライン中心の授業を受けているため、「今日初めて友だちになったんです!」と楽しそうに話す生徒も多く、和やかな雰囲気でスタートしました。

ホームゲーム会場の広さ、響き渡る音響、そして薄暗い中に輝くスポットライト――。非日常のライブ感に「わぁ、すごい!」と驚きの声が上がります。普段はスタッフでなければ立ち入れないバックヤードの見学もあり、見るものすべてが新鮮で、圧倒されている様子でした。そんな「わぁ、すごい!」という感動の裏側には、どんなスタッフがどのように運営を支えているのか。運営やグッズ担当の方から説明を受け、茨城ロボッツへの理解を深めていきます。

また、歴代のCITY EDITIONユニフォームについて説明を受けながら、デザインがどのように反映されているのかを細かくチェック。生地を手に取り、質感を確かめる姿も見られました。「ロボッツの雰囲気がよく分かった」「デザインの方向性を固められた」と、手応えを感じている様子でした。

デザイン提出まであと数日。最後のワークショップでは、作業をスムーズに進めるために、画面を共有しながらプロのデザイナーに直接レクチャーを受ける相談会を実施しました。「デザインはまとまったのでコンセプトを書いているところですが、デザインを言葉で表現するのが難しい」「自分のデザインに自信がなく、制作が進まない」など、悩みを共有する場面も。プロのアドバイスを受けると、「ありがとうございます!」とホッとした声が聞こえてきました。
こうして、13名の参加者による全プログラムが終了しました。

ユニフォームデザインは、選手やプロジェクトを推進した各企業によって選定され、最優秀賞は小林瑞希さん(N中等部 3年・写真右) に決定しました。製品化されたユニフォームは、3月6日(木)に水戸市民会館で初お披露目いたします。
当日のお披露目会では選手が着用したユニフォーム姿を披露するとともに、小林さんがゲスト出演します。その様子のレポートは後日公開予定です。

関連ページ (茨城ロボッツ公式サイト)

2024-25シーズン CITY EDITIONユニフォームデザイン決定のお知らせ
2024-25シーズン CITY EDITIONユニフォーム お披露目イベント開催のお知らせ

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