RDTディレクター増岡紀子が実現したい未来

茨城ロボッツ 増岡
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茨城ロボッツのホームゲームに欠かせない存在、RDT=ROBOTS DANCE TEAM。
選手のパフォーマンスを最大限に引き出し、観客の熱狂度をも左右させるRDTは非常に大きな役割を担う。
RDTはブースターと共に会場の雰囲気を司ると言っても過言ではない存在である。

茨城ロボッツ創設前から、ディレクターとしてRDTを束ねる増岡紀子は、どんな想いでロボッツやRDTメンバー、そしてダンスと向き合っているのか迫っていきたい。

増岡紀子
RDTディレクター。学生の頃、ストリートダンスに出会う。その後、ダンスイベントや舞台で活動する。
<主な活動履歴>
2007-13 リンク栃木ブレックス・チアリーダー BREXY
2013-15 大塚商会アルファーズ・チアリーダー Alpha Venus(兼ディレクター)
2015- 茨城ロボッツ・RDTディレクター
目次

偶然のような出会いがチアリーダーとしての道を開く

「ダンスに出会ったきっかけは、高校の時に友達が参加していたストリートダンスを見に行き、教えてもらったのが最初です。その頃は、ダンススクールなどほとんどありませんでした。友達の一人が東京まで習いに行っていて、それをみんなで教わるという時代でした。今の子供たちは羨ましいですよね」

趣味として出会い、仲間達と楽しみながらダンスに打ち込んでいた彼女が『プロのチアリーダー』としてダンスに向き合うようになったきっかけとはなんだったのか。

「地元のクラブイベントに出演した時にお会いした先輩が、チアダンススクールを作るということで、私も参加することになりました。そのタイミングで栃木にバスケチームができることになり、先輩がディレクターを務めることになりました。先輩から声を掛けていただき、私もオーディションを受けてみようと思ったのがきっかけです」

偶然のような出会いから、プロのチアリーダーとしての道を歩み続けることになった増岡。
しかし、その偶然が今の茨城ロボッツとの縁を結びつけることになる。
創設時から6年間、BREXY(リンク栃木ブレックス専属チアリーダー)として、ダンスを続けていた彼女に何があったのか。

「元々ディレクターを目指していた訳ではありませんが、BREXYを辞めようと思っていた時に大塚商会アルファーズの代表の方に声を掛けていただきました。第2の人生に向けて良いきっかけだなと思ってチャレンジすることにしました」

メンバーからディレクターとなった1年後、大塚商会アルファーズは茨城ロボッツ(当時:つくばロボッツ)のサポートもすることになった。
大塚商会アルファーズの代表と茨城ロボッツ代表山谷が旧知の仲だったからだ。

「アルファーズの応援では『Alpha Venus』、ロボッツの時は『Robots Venus』として活動していました」

いつしかAlpha Venusの活動はRobots Venusに重点を置くようになる。そしてNBL参入を機に、ロボッツでの活動がメインとなった。
そんな環境変化の中、ロボッツで挑戦を続けようと決意した想いとは。

「責任感もありますが、中途半端で終わりたくなかったからですね。ちゃんとチームを創り上げて自分が良しと思えるまでは続けたいと思っていました。」

どんなに逆境に立たされても常にポジティブな発想で前に進み続ける増岡の原動力は一体なんなのか。

「お客さまが楽しかったと言って声を掛けてくださる時が一番嬉しいですし、力になります。最初の頃は、お客さまも本当に少なかったですから。勝てないと言われた試合で一勝するだけで、みんなで泣いていましたね。勝つことの大変さ、素晴らしさをロボッツで何回も経験させてもらいました。1年目の記憶が鮮明に残っています」

RDTが描く未来

「『RDT』をパフォーマンスのジャンルにしたいと思っています。チアリーダーとして応援は勿論続けますが、Robots Dance Teamのエンターテイメントとして様々なダンスを踊りつつ『あれってRDTっぽいね』と言われるような1つのジャンルを確立できるチームを創りたいですね」

今シーズンでやっと20−30%ぐらいの土台ができたと感じるという。

「まだまだ家を建てる前の基礎レベルですが(笑)、パフォーマンスをお客さまが楽しんでいただけている雰囲気を感じられるようになってきています。それがRDTのダンスをお客さまに受け入れられていると感じられるようになったことが手応えですね」

『まだまだこれから』と言わんばかりの増岡が強く伝えたいこととは。

「RDTはチアとして、パフォーマーとして、お客さまを楽しませることが重要である。私からもメンバー同士でも常に気が付いたことなど話し合っています」

誰よりもお客さま視点でストイックにダンスに向き合うRDT。
そんな彼女たちのディレクターは、誰よりも茨城ロボッツというコンテンツの魅力をお客さまに届けることを考えている。
そして、RDTひとりひとりの成長を暖かく見守っているのだ。

4月6日。RDTの新しいステージが幕をあけた。
縁の下の力持ちとしてRDTのパフォーマンスを見守る彼女を会場で見かけたら、ぜひ暖かい声を掛けてほしい。
それが彼女の活力だから。

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