【茨城ロボッツ×八文字学園】茨城ロボッツ公式メタバースゲーム「IBARAKI ROBOTS WORLD」始動。水戸から世界へ、ロボッツが目指す地方創生の新時代。

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取材・文:茨城ロボッツ text by IBARAKI ROBOTS
写真:茨城ロボッツ photo by IBARAKI ROBOTS

2026-27シーズン、新たな最上位リーグ「B.PREMIER」の開幕とともに、茨城ロボッツは大きな転換点を迎えます。初年度を迎える茨城ロボッツは、この歴史的なタイミングに新たなファンコミュニティとの出会いを生み出すべく、世界最大級のプラットフォームである「Roblox(ロブロックス)」への参入に踏み切りました。

このプロジェクトは、B.CLUBとして初めて、そして国内でも前例のない取り組みです。最大の特徴は、水戸デジタル専門カレッジの学生たちが、ゲームの企画から開発・運営、そして収益化に至るまで、商業開発の全工程に参加できる点にあります。
創立70周年を迎え、地方連携による実学教育を推進する八文字学園と、実践型カリキュラムを支援するCollege8(カレッジエイト)、そして「B.PREMIER」に参入する茨城ロボッツ。
この3者がタッグを組むことで、地方における人材育成の課題に挑む新しい地方創生のモデルが、ここ水戸の地から動き出します。

地方におけるクリエイティブ人材の育成、そして「茨城にいながら世界とつながる」という新しい地方創生のモデルケースとしても注目される本プロジェクト。その背景に込められたストーリーを、学生たちの率直な言葉とプロジェクト責任者の視点を通してお伝えします。

目次

地域スポーツとデジタルが出会う、新たな物語のはじまり。

2026-27シーズンが開幕する9月下旬の公開を目指し、現在『IBARAKI ROBOTS WORLD』の開発が進められています。デジタル空間にロボッツの魅力を再現するこのプロジェクトでは、次の3つのワクワクするコンテンツが予定されています。

1.バーチャルアリーナ
ロボッツのホームアリーナをモチーフにした、チームカラーのブルーとオレンジが鮮やかな3Dコート。
2.バスケミニゲーム
デジタル上のアバターを操作し、誰もが気軽にシュート対決などを楽しめる空間。
3.アバターショップ空間
選手名や背番号が入ったユニフォーム、限定アバターアイテムを着用できるバーチャルストア。

この一大プロジェクトの本格始動に伴い、2026年6月、水戸デジタル専門カレッジにて茨城ロボッツ、学校法人八文字学園、College8による協定締結式が行われました。


会見の場は、終始、地方の未来を明るく照らすような前向きな空気に包まれていました。発表されたプロジェクトの柱は、「リアルからデジタルへの拡張」、「若者の地方流出を防ぐ実践的な産学連携」、そして工程の枠を超えた本格的な「商業開発」の3つです。
ここからどのような新しい物語が生まれていくのか。その期待がふくらむ中で、登壇した3者がプロジェクトへの想いを語りました。

学校法人八文字学園 理事長 八文字 和宏 氏

創立70周年という節目に、地元・茨城へ即戦力人材を送り出すという私たちの使命を、デジタル分野でも一段進めていきたいと考えています。地方の専門学校がプロスポーツチームと肩を並べて、世界中の人が利用するRobloxでビジネスを起こすのは、学園にとっても大きなチャレンジです。“夢を追うなら東京へ”というこれまでの当たり前を少しでも変えていきたい。教育と産業をつなぎ直すこの取り組みが、若者の未来を広げるきっかけになればうれしいです。

水戸デジタル専門カレッジ校長 兼 株式会社College8 代表取締役社長 井上 匡史 氏

学生たちがロボッツさんと一緒に、Roblox上でのゲーム企画から開発・運営、ユーザーの声をもとにした改善まで、一連のプロセスを主体的に経験できる大変貴重な機会です。ゲーム産業の集積がまだ十分とはいえない茨城では優秀な人材が都心に流れがちですが、このプロジェクトを在学中の開発で終わらせず卒業後のリアルな仕事につなげたい。教育と地方創生を両輪で回す新しいモデルを、ここ茨城から発信していきたいと考えています。

株式会社茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメント 代表取締役社長 川﨑 篤之

アリーナや街のにぎわいの、その先にある“次の空間”としてメタバースに注目してきました。日常的にロボッツを楽しめて、いろいろなコンテンツにつながっていくファンコミュニティは、これからのプロスポーツには欠かせないと思っています。水戸から世界へ技術人材を送り出してきた八文字学園と一緒に、デジタルネイティブな学生の感性を生かしながら、プロスポーツ界の最前線を走る新しい挑戦にしていきたいですね。

未来のクリエイターたちが魅せる、10代の挑戦。

プロジェクトの主役となるのは、4月に水戸デジタル専門カレッジに入学したばかりの1年生5名です。
入学からわずか2ヶ月程の彼らは、授業の枠を軽々と飛び越え、地元のプロスポーツチームとコラボした公式ゲーム開発という大舞台に飛び込みました。

プロの厳しい基準を目の当たりにし、フレッシュな感性と「地元を盛り上げたい」という高い志を胸に、一歩ずつ前へ進む学生たち。
ゲームのプレイヤーから「開発者」へと視線を変えた彼らの言葉には、次世代のゲームやクリエティブ産業を担う頼もしい成長の息吹と、瑞々しい熱意が溢れていました。

【インタビューにご協力いただいた1年生】
・清水 玲心さん(プロダクトエキスパートコース)
・佐藤玄都さん(ゲームディベロッパーコース)
・齋藤歌音さん(ゲームディベロッパーコース)
・佐竹心菜さん(デザインクリエイターコース)
・沢田彩羽さん(デザインクリエイターコース)

Q1.入学してわずか2ヶ月でこのような大規模なプロジェクトに携わることになりましたが、率直な感想や意気込みを教えてください。

小さいころから大好きだったバスケと、今学んでいるゲーム開発が、地元の水戸でこんな形で関われるなんて本当に夢みたいです。僕は小学生の頃にミニバスをやっていて、その頃からロボッツの試合をよく観に行っていました。アリーナで専門学校の先輩たちがイベント運営などで活躍している姿を見て、『いつか自分も地域を盛り上げる側に回りたい』とずっと憧れてきたので、今回のプロジェクトに参加できて本当にラッキーだなと感じています。(佐藤さん)

これだけ大きな公式プロジェクトに関われるチャンスって、ほかの学校を探してもなかなかないと思います。最初は『自分たちみたいな1年生に本当にできるのかな』って、正直右も左もわからない状態でした。でも、新しい挑戦ができる最高の環境を用意してくれた学校の期待に応えたいと思って、すぐに気持ちが引き締まりました。(清水さん)

ゲームクリエイターになりたいと思ってこの学校に入りましたが、まさかこんなに早く“本物の現場”を経験できるとは思っていませんでした。単に教科書どおりに進めるんじゃなくて、実際のプロジェクトを通してプロの仕事の進め方を肌で感じられるのがすごく大きいです。こういうチャンスがある学校を選んで本当に良かったな、とあらためて実感しています。(齋藤さん)

この企画の話を聞いたときは、『自分も参加してみたい』という気持ちがすぐに湧いてきました。プロスポーツチームの公式ゲームで、入学して間もない自分が描いたデザインや衣装を世界中の人に使ってもらえるかもしれないというのは、とても貴重な経験だと思います。だからこそ、一つひとつのデザインに丁寧に向き合って、“参加してよかった”と素直に思える作品にしたいです。(沢田さん)

ほかの学校ではなかなか経験できない、すごく貴重なプロジェクトだと思います。学生のうちに、これだけ責任のある現場を任せてもらえること自体が、これからの授業や作品づくりにとって大きな財産になるはずです。だからこそ、実際に使う人に“欲しい”と思ってもらえるデザインを意識して、一つひとつの制作にきちんと向き合っていきたいです。(佐竹さん)

Q2.今回は、茨城ロボッツという地域の「顔」でもあるプロスポーツチームのIP(マスコットキャラクターやロゴ等の知的財産)を扱うわけですが、プレッシャーはありませんか?

最初は『1年生の自分たちに商業レベルのゲーム運用ができるのかな』という不安も正直ありました。でも、私たちの後ろにはプロのクリエイターの方たちがいて、実務に即した丁寧なフィードバックをもらえるので、安心してチャレンジできています。プロの厳しい基準に触れながら作業することで、毎日、新しい知識や考え方が身についていると感じます。(齋藤さん)

クラブの大切なロゴやキャラクターをお預かりする以上、中途半端な気持ちでは絶対に取り組めないと思っています。『ファンの方々にガッカリされてはいけない』という、いい意味での緊張感がプロジェクトチーム全員の中にいつもあります。だからこそ、ロボッツらしさを大事にしながら、手に取ってくれた方に“いいね”と思ってもらえるデザインをしっかり形にしていきたいです。(沢田さん)

学校の中だけで完結する課題ではなく、実際に多くのブースターや地域の方々の目に触れるものをつくっているので、責任の重さは日々感じています。プレイヤーがどんな動きをするか、どこで迷いそうか、どうすれば操作しやすくなるかなど、想像以上に細かいところまで考える必要があります。そうした一つひとつの課題と向き合う中で、社会に出てから求められる“問題解決力”が自然と鍛えられているなと感じています。(佐竹さん)

今回のゲームは、自分たちの代で終わりではなく、来年以降は後輩たちに引き継いでいく“長期運用”が前提になっています。だからこそ、次の世代が迷わず開発を続けていけるような、しっかりした土台をつくることが自分たちの役割だと感じています。初代チームだからこその大変さもありますが、そこも含めてメンバーみんなで相談しながら、一歩ずつ形にしていきたいです。(佐藤さん)

専門学校に入ったばかりのタイミングで、プロの方々をはじめ、これだけ多くの人が関わるプロジェクトに参加させてもらうのは、正直かなり緊張します。失敗はできないという責任も強く感じていますが、その気持ちをいい意味でのプレッシャーとして受け止めて、制作のエネルギーに変えていきたいと思っています。(清水さん)

Q3.実際にゲームの制作側に立ってみて、ユーザーに楽しんでもらう工夫やこだわりはありますか?

今まではユーザーとして『このゲーム面白いな』と遊んで終わりでしたが、作る側に回って初めて、その“面白さ”をどうやって作るのかを逆算して考える難しさを知りました。どこでワクワクしてもらうか、どうしたらもう一回遊びたくなるかなどを意識しながら、シールのポイントを貯めるギミックや、ロボスケのデザインなどで工夫を重ねています。(沢田さん)

デザインを担当する中で、ただ可愛いだけではなく、ファンの方々が『欲しい』『これを使って遊びたい』と思ってくれるようなクオリティを意識しています。アバターがどんな動きをするか、どの場面で目に入るかを考えながら、動線や衣装の細かい部分までチームで相談して決めています。ロボッツファンの皆さんに喜んでもらえるように、全員でアイデアを出し合いながら制作しています。(佐竹さん)

僕はもともとプレイヤーとしてゲームをやり込むタイプで、やり込み要素が多いゲームほど長く続けたくなるし、新しいユーザーも増えやすいと感じていました。そこで今回は、ゲーム内でポイントを貯めるとロボッツの選手やマスコットの限定シールが手に入るなど、つい集めたくなる仕掛けを提案しています。遊んでくれる人が『もう一回やってみよう』と思えるきっかけになればうれしいです。(佐藤さん)

Robloxは世界中の人が遊ぶプラットフォームなので、コアなロボッツファンの方だけでなく、バスケをまだあまり知らない人でも楽しめる空間にしたいと考えています。競技としての面白さを感じてもらうのはもちろん、アバターをお洒落に飾って他のプレイヤーと交流できるなど、誰にとっても居心地がいいと感じてもらえるコミュニティづくりを意識してプログラムを組んでいます。(清水さん)

ゲームの実力を上げたい人も、アバターでお洒落を楽しみたい人も、気軽に立ち寄れる“公園”のような場所にしたいと考えています。ロボッツの公式マスコットキャラクター『ロボスケ』はとても可愛いので、ロボスケと触れ合えたり、一緒に遊べたりするミニゲームも盛り込む予定です。そうした仕掛けを通して、初めて来た人でも“一目で好きになれる”ような世界観をつくっていきたいです。(齋藤さん)

Q4.「茨城にいながら、世界に向けてゲームを発信する」ということについて、皆さんはどう考えていますか?

今回は『茨城から世界へ』というスケールで発信するので、もしかしたら自分たちのアイデアが地球の裏側にいるユーザーにも届くかもしれません。その結果として、世界中の方々に地元のロボッツのことを知ってもらえたり、地域への関心につながっていったら嬉しいと思いながら取り組んでいます。(清水さん)

正直、これまで茨城には大きなゲーム産業のイメージがあまりありませんでしたし、自分もゲームの仕事を目指すなら東京の学校に行くしかないのかなと考えたこともあります。でも、地元にこうした最先端の挑戦ができる環境があって、好きな地域に貢献できると知って考え方が変わりました。地方にいても自分の夢は目指していけるんだということを、僕たちの活動を通して地元の子どもたちにも伝えられたらうれしいです。(佐藤さん)

Robloxは世界中どこからでもアクセスできるので、日本だけじゃなくて、地球の裏側にいるユーザーの目にも触れる可能性があると聞いて、本当にすごいスケールだなと感じました。自分たちが考えた企画を世界に向けて送り出せる経験は、今後の人生にとっても大きな財産になると思います。このデジタルアリーナが、新しいロボッツの“もう一つの聖地”と言ってもらえるように、しっかり作り上げていきたいです。(齋藤さん)

このゲームをきっかけに、これまでバスケや茨城ロボッツを知らなかった人たちがチームに興味を持ってくれて、『今度はリアルのアリーナに試合を観に行ってみよう』と思ってもらえたら最高だなと思います。ゲームの世界と現実のアリーナがつながることで、地域全体がもっと盛り上がるきっかけになればうれしいです。(沢田さん)

世界に発信できる大きなプロジェクトに参加できて、とてもうれしいですし、やりがいを感じています。ユーザーの皆さんの『もっとこうなったら面白いのに』といった声をしっかり受け止めて、ゲームをアップデートし続けていきたいです。水戸の皆さんにも誇りに思ってもらえるようなコンテンツを届けられるよう、チーム一丸でで取り組んでいきます。(佐竹さん)

仕掛け人が語る、持続可能な「未来への投資」。

学生たちの挑戦の裏側には、前例のない大きなプロジェクトを立ち上げ、水戸の地で成立させた2人のプロフェッショナルの存在があります。
水戸デジタル専門カレッジ校長であり、本プロジェクトの仕掛け人でもある井上 匡史氏。そして、長年ゲーム開発の最前線で活躍し、現在は現場で学生たちのカリキュラム指導を統括するプログラムディレクターの磯原 浩二氏です。
従来のゲーム教育が抱えていた「実務経験の不足」という巨大な壁を、デジタルプラットフォームの力を借りてどう乗り越えていくのか。
そして一過性のイベントで終わらせない「自走する地域ビジネス」の未来予想図とは――。

10代の若者たちの伸びしろを誰よりも信じ、伴足する2人に「教育論・地域創生論」の本音をじっくりと語っていただきました。

磯原 浩二 氏/プログラムディレクター
井上 匡史 氏/水戸デジタル専門カレッジ校長 兼 株式会社College8 代表取締役社長

――4月に新設されたゲームコースですが、わずか2〜3ヶ月で茨城ロボッツとの共同プロジェクトが形になりました。この迅速な意思決定の背景には何があったのでしょうか。

井上氏:ゲームコースのカリキュラムを設計する上で、私たちが最も重視していたのが「どれだけ実践的な経験を積めるか」という点でした。その模索をしていたタイミングで、ちょうど茨城ロボッツさんとお話しする機会をいただいたんです。「これは非常に面白いアプローチだ」と双方で合致し、そこからは大変スムーズに進みました。正直、形になるまでもう少し時間がかかると思っていたので、このスピード感には私自身が一番驚いています。

――これだけの規模のプロジェクトが、これほど短期間で決まるのは非常に珍しいケースですね。

井上氏:とにかくロボッツさんの意思決定が迅速で、本当に助かっています。他のスポーツチーム等とお話しした経験と比較しても、スピード感に大きな違いを感じます。連絡に対しても24時間以内に返信をいただけることが多く、丁寧かつスピーディーな対応があったからこそ、良い形でスタートが切れたのだと感じています。

――国内初の枠組みとなりますが、現場を指揮する磯原先生はどのような手応えを感じていますか。

磯原氏:非常に良い手応えを感じています。私はこれまで約15年間、ゲーム開発の現場でプロデューサーや採用担当を務めてきました。その中で感じていたのは、「待っていても、現場で即戦力になるような人材はなかなか来ない。それなら、自分たちで育てよう」ということでした。
しかし、いざ学校で教え始めてみると、ゲーム教育特有の「壁」にぶつかったんです。それが、学生たちが「実際の現場での経験」を積む場所が不足している、という問題でした。

――一般的なインターンシップ(就業体験)では補えない部分があるのでしょうか。

磯原氏:ゲーム開発は機密情報の塊ですので、学生を企業の制作現場に入れるのはセキュリティ上、極めてハードルが高いという現状があります。結果として、従来のインターンは実務とは切り離された簡易作業になりがちで、本当の意味での「運用の現場」を経験できません。学校内の個人制作だけで育った学生と、企業が求める実務レベルとの間に、全国的なミスマッチが起きていました。
そんな時にいただいたのが、ロボッツさんのIPを活用した『Roblox』でのゲーム開発のお話でした。機密の壁をクリアしつつ、学生のうちから「実際のユーザーに向けてゲームをリリースし、アップデートし続ける」という本物の実務経験を積める環境が、ついに整ったわけです。

――学生の皆さんも、ロボッツという「ブランド」を預かることの重みをしっかりと理解されているようでした。

磯原氏:大変素晴らしい心構えだと思います。学校の課題として内々で消費されるものではなく、実際に世の中に出て経済活動に関わり、ファンの方々に評価されるという責任の重さを、学生たちはすでに「自分ごと」として捉えられています。これこそが、このプロジェクトの持つ最大の教育的価値です。データやユーザーの反応というリアルな結果と向き合う経験は、将来社会に出る上でも大きなアドバンテージになります。

――これまでの産学連携は一過性のイベントで終わりがちでしたが、今回はどのように運用し、継続させていきますか。

井上氏:おっしゃる通り、多くの産学連携はリソースや資金が続かずに短期間で終わってしまいます。今回は、地域のチームと組み、教育的価値を担保しながらも、健全に利益を生み出す「自走型のビジネスモデル」をしっかりと組み込んでいます。
学生たちの間では、すでに「伝統を引き継ぐ」という意識が浸透し始めています。1年限りの使い捨てプロジェクトにするのではなく、部活動のように、上の学年の先輩が培ったノウハウを後輩に引き継ぎ、チームをどんどん強くしていく。私たちはその開発体制の基盤をしっかりと支え、社会に通用する品質を維持し続けるサイクルを作っていきます。

磯原氏:これは私自身の挑戦でもあります。スマホゲームの世界で何年もサービスが続くタイトルを手掛けてきましたが、プラットフォームが変わっても「エンターテインメントの本質」は変わりません。Robloxという新しい舞台でも、本質を突き詰めれば必ずヒットを生み出せるという再現性を、学生たちと一緒に証明したいと思っています。
オープン後も常に変化し、成長し続ける。開発を止めずに継続していくことで、このプロジェクトをしっかりと成功へと導きたいと考えています。

――茨城ロボッツという地元のプロスポーツチームと組むからこそのメリットをどう考えていますか。

井上氏:地域貢献という意味でも、非常に大きなメリットがあります。茨城で育った学生たちが、地元のプロスポーツチームを盛り上げ、地域活性に自分の技術で貢献している。この「実感」と「誇り」は、東京の大手企業に就職したとしても、そう簡単に味わえるものではありません。
現在世界で最もRobloxユーザーが多い東南アジアをはじめ、自分たちが地元のチームと共に作り上げたゲームを茨城にいながら世界の市場へと届けるチャンスがあるのも魅力です。

磯原氏:これまで、茨城にはゲーム産業の集積がほとんどありませんでした。そのため、地元の若者がゲーム業界を目指すには非常に高いハードルがあったんです。
しかし、この茨城からプロスポーツチーム初の本格的なゲーム開発・運用がスタートすることで、地域の子供たちに「自分の地元にもこうしたクリエイティブに関われるキャリアがあるんだ」という現実的な夢を示すことができます。
このプロジェクトが呼び水となり、将来的に茨城に新しいゲーム産業のサイクルが生まれる――そんな未来にチャレンジしたいですね。

――最後に、ロボッツのファンやブースターの皆さん、地域の方々へメッセージをお願いします。

井上氏:地元に茨城ロボッツという熱狂を生むプロスポーツチームがあることは、地域にとってとても大きな財産です。今回、新しく生まれるゲームを通じてファン同士の交流をさらに深めていただき、このコンテンツを広く楽しんでいただければ幸いです。ぜひ、一緒に新しい茨城の取り組みを盛り上げていきましょう。

磯原氏:私たちが目指しているのは、一方的にゲームを提供するのではなく、ロボッツのファンの皆さんと一緒に作っていく「共創」です。「もっとこうしてほしい」「ここを直してほしい」というリクエストを歓迎しています。皆様の声をリアルタイムに受け止め、反映させていくことで、共にこのゲームを地域に愛されるコンテンツとして大きく育てていきたいと思っています。

水戸から始まる、地方創生とデジタル教育の確かな未来。

水戸デジタル専門カレッジ、茨城ロボッツ、College8が三位一体となって仕掛ける本プロジェクトは、一過性のイベントやプロモーションの枠を超え、地方における人材流出・育成の課題に真正面から挑む新しい試みです。学生たちがリリース後のデータやファンの皆さまの声に直接ふれながら改善を重ねていく「本当の商業開発」を体験することは、その伸びしろを最大限に引き出す有意義な教育のかたちと言えるでしょう。

「茨城にいながら世界へ挑戦できる」という選択肢は、地域の子どもたちにとって、現実的な夢や将来のキャリアを描くための大きな希望になるはずです。
B.PREMIERという最高峰の舞台へと突き進むロボッツの歴史的な歩みとともに、9月下旬にデジタル空間に誕生する新たな交流の場が、これからどのような成長を見せてくれるのか。
水戸から世界へ歩み出すこの一歩に、皆さまの期待とエールを重ねていただけたら、とても心強く感じます。

そして、いつか『IBARAKI ROBOTS WORLD』での出会いをきっかけに、ロボッツのホームアリーナでお会いできる日を心から楽しみにしています。

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