東神電池工業 presents ROBOTS HOME GAMES 「茨城ロボッツ  vs. 東京エクセレンス」GAME PREVIEW

文=鳴神富一

B2の舞台に戻り、強さを見せている東京EX

クラブライセンスの関係でB3の舞台で戦いを続けてきた東京エクセレンス。新たなオーナーを迎え入れて生まれ変わったチームは、昨シーズン圧倒的な成績を収めて再びB2の舞台に戻ってきた。継続性という部分に重きを置いて、ロスターをほとんど変えずにチームケミストリーは十分で、戦術の浸透度及び完成度は非常に高いと言える。シーズン序盤は連勝を重ね、中地区で首位争いを行なっていたが、最近は接戦をものにできず苦しんでいる。それでも勝率は5割とまだまだ上位を狙える位置にいる。

両外国籍選手を中心に得点を重ねながらも、非常に攻守に切り替えの早いバスケットは脅威である。勢いに乗ると一気に相手を畳み掛けるような展開が多いだけに、それを40分間継続できるかという部分が今後の勝負のカギになるであろう。とはいえ、非常にポテンシャルの高い選手たちが多いだけにシーズン通して怖い存在であることは間違いないと言える。

インサイドでの攻防と攻守の切り替えが勝負のカギ

東京EXの攻守の切り替えの速さに対してロボッツも同じような速さでのプレー展開を得意としており、全く負けてはいない。一瞬の気の緩みが相手に流れを許してしまうだけに集中して常に戦っていくことが本当に大切になる。ロボッツとしてはチームの信条としている前からの激しいプレッシャーディフェンスで相手に早い展開を許さないことが勝利を掴む為には重要なカギとなる。

そして、もう1つがインサイドでの攻防だ。クイックネスがある東京EXのインサイド陣に対して、パワー十分なロボッツのインサイド陣。両者全く相対するインサイドでの攻防、ペイントエリア内の得点でどちらが多く獲得できるのか?これによって勝敗は大きく変わってくるに違いない。

ペイントエリアで仕事するエースの戦いに注目!

ゲームのポイントでも挙げたインサイドでの攻防、これを担うプレーヤー対決が今節の注目である。

まずは東京EXのジョーダン・フェイゾン、ポストプレーはもちろんのこと非常にアスレティック能力に優れており、速攻にもいち早く顔を出すなど縦横無尽な活躍を見せている。一方のロボッツにはペイントエリアで絶対な自信を持つパワープレーヤーであるアレクサンダー・ジョーンズが君臨している。11月中旬にチームに加入してから得点やリバウンドと大活躍を見せてチームの軸として、上り調子のチームを牽引。8連勝を続けるロボッツの中心人物と言っていい。どちらのプレーヤーがゲームで輝きを見せるのか?注目して観てもらいたい。

2019年ラストゲーム!最高の締めくくりで最高の年越しを!

期待感を持ってスタートしたロボッツの新たな道、プレシーズンの好調さに加えて開幕戦の連勝でファミリーの期待は実感に変わった。しかし、そこから苦しい道が待っていた。バスケの神様はここまで試練を与えるのか?というくらいの怪我人の続出などで流れを失い、我慢の展開が続いた。

しかし、11月末になって勢いが戻ってきた。ついに始まったロボッツの反撃、そして迎える2019年ラストゲーム。色々とあった2019年もこれで終わり、最後はしっかりと連勝を収めて最高の流れを2020年という新たな年とリーグ後半戦に繋げたい。来年、ロボッツファミリー全員の願いを叶える為に…最高の締めくくりをアリーナで迎えよう!

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