キャプテン眞庭城聖が語る『アダストリアみとアリーナ』の特別な瞬間

茨城ロボッツ キャプテン 眞庭城聖
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茨城ロボッツのキャプテンとしてチームを牽引する眞庭城聖。
福岡育ちの眞庭にとって、地元福岡にホームに構えるライジングゼファー福岡でプレーすることは夢だった。それが現実となった後、プロバスケットボール選手として、ある種の達成感を感じていた。引退し、これまでとは違う道に進むことを考えていた矢先、不思議な出会いから眞庭は茨城ロボッツの選手として再始動することになる。

眞庭城聖
1986年生まれ、福岡県出身。
福岡市立福翔高校、日本体育大学卒業後、ブランクを経て2013-15 熊本ヴォルターズ(NBL)、2015-16 ライジングゼファー福岡(bjリーグ)、2016より茨城ロボッツ所属となる。
ポジションはSF(スモールフォワード)。2017-18は、Avg13.1得点とB2リーグの日本人得点リーダーと大躍進した。
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消えかかったバスケ熱が再熱するとき

ライジング福岡での契約終了後、趣味の範疇で3×3を楽しんでた。当時、栃木ブレックスは大塚商会アルファーズの体育館を練習場にしていた。眞庭は、栃木ブレックスに所属する古くからの友人と一緒に3×3の練習を行うことになる。

「栃木ブレックスに、落合知也さん(以下、落合。現在3×3日本代表として活躍)が所属されており、3×3の練習を一緒に行っていました。その練習場に、たまたま上原さんがいらっしゃったんです。上原さんと落合は土浦日大の先輩後輩で、大塚商会アルファーズでも一緒に戦っていた間柄です」

落合氏に『茨城ロボッツのGMだから挨拶してきなよ』と促されたことをきっかけに、眞庭は上原に声を掛けた。

「上原さんに『今度話そうよ』と言っていただいたんですけど、社交辞令だろうと思っていました。後日、本当に連絡をくださって『茨城ロボッツに来ることを真剣に考えてみて』と言っていただきました」

悩む時間は必要なかった。求められる場所でバスケをやりたいと思えた。まだ完全に消えてはいなかったバスケへの情熱が、上原の言葉によって再び燃え上がることになる。

「上原さんの話を聞いて、ロボッツがすごいチームに生まれ変わっていく姿が想像できました。前身のつくばロボッツは印象が良くなかったこともあり、周りからは正直『行かないほうがいいよ』と言われていましたけど(笑)」

当時のロボッツは、マイナスからスタートした信頼残高をゼロに近い状態に戻す最中であり、新たな変革を迎え入れる時期だった。現親会社であるグロービスとの資本提携が決まり(当時はグロービス代表である堀氏がオーナー)、変革に向けた準備が揃いつつあった。とはいえ、観客数はまだまだ少なく、今となっては当たり前になった満員の青柳公園体育館とは程遠い状態だった。

「当時の観客数は1,000人に満たない状況でした。つくばロボッツと対戦したこともありましたので状況はわかっていたつもりでしたが、なかなか酷だなと思いましたね」

選手が思う楽しくプレーが出来る雰囲気とは

茨城ロボッツ 眞庭城聖

会場の雰囲気は誰よりも選手が一番敏感に感じとる。
眞庭はBリーグ参入時の茨城ロボッツを知る唯一の選手である。ここ数年、チームとしても会社としても急激に成長してきた茨城ロボッツ。そんなチームの歴史を自ら先導してきた眞庭だからこそ変化には特に敏感に感じるのだろう。2017-18シーズンは、スタートから今までとは違う雰囲気を感じたという。

「昨シーズン(2017-18)17連勝と勝ち続ける中で、ボルテージがどんどん上がっていくのを感じました。すごいことになっているなと。コートに入った瞬間、たくさんのブースターで席が埋め尽くされている会場でプレーできることは、選手としては物凄くテンション上がります。ホーム、アウェイに関わらず、多くの観客の前でプレーできることは本当に楽しいです!」

17連勝のスタートとなった3rdユニフォームお披露目の試合では、まだまだ観客数は少なかったと言う。そんな状況を『勝利』を積み重ねることで変化させたのは、紛れもなく眞庭をはじめとする選手たちだ。バスケットは二連戦で一節というケースが多く、同じ対戦相手に連勝することも難しいスポーツだ。あの17連勝は奇跡に近いものだったのかもしれない。『アダストリアみとアリーナ』では、どんな奇跡が生まれるのだろうか。

「4月6日という特別な瞬間にロボッツの一員であることが純粋に嬉しいです。ロボッツの歴史はこの先もずっと続いていきますが、今のメンバーが新しい歴史の原点になります。大切な始まりにしたいですし、縁起の良い場所にしていきたいです」

新しいホームアリーナ誕生の瞬間に立ち会えることは選手やスタッフはじめ、ブースターや地域の方々にとっても一生に一度あるかないかの出来事である。その歴史を共に刻む瞬間がいよいよ迫ってきた。茨城ロボッツをずっと見続けてきた眞庭は新アリーナにひときわ強い想いを馳せる。

「『アダストリアみとアリーナ』は、たくさんの人が集まる場所にしたいです。バスケでは茨城の聖地と呼ばれるようにしたいですね」

茨城ロボッツの新しい歴史の幕開けにふさわしい選手が揃ったホームゲーム。
ブースターやパートナーと共に迎える特別な瞬間はいよいよだ。

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