【M-HOPE】1台の椅子がこのまちの景色を変えていく。『IKOUポータブルチェア』と描くインクルーシブな未来。

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茨城ロボッツが皆さまと共に取り組む地域貢献活動『M-HOPE(エム-ホープ)~みんなの希望~』は「みんなで地域の未来のために!」を合言葉に、ロボッツの活動やバスケットボールを通じて地域がより元気になることを目指しています。

その一環として、趣旨に賛同した医療法人社団北水会のご協賛により株式会社Haluが手がける折りたたみ式のキッズチェア『IKOU(イコウ)ポータブルチェア』15台を水戸市に寄贈しました。ロボッツのホームゲーム会場である『アダストリアみとアリーナ』に常備し、3月より希望者に無料貸し出しを行っています。

この取り組みにより、これまで子連れでの観戦を躊躇していたご家族の不安を和らげ、親子が同じ目線でゲームの熱狂を共有する機会が誕生しました。

目次

地域の絆でつなぐ観戦のバリアフリー

2026年2月13日(金)、水戸市役所にて行われたIKOUポータブルチェア寄贈に係る感謝状贈呈式には、高橋 靖 水戸市長、医療法人社団北水会理事長 平澤 彰子氏、株式会社Halu代表取締役 松本 友理氏、弊社代表取締役社長 川﨑 篤之の4名が出席しました。

開発者の松本代表が自らチェアを用いて設置方法の説明を行った場面では、実用性とデザインを兼ね備えた想いのこもった1台を目の当たりにし、感嘆の声が上がりました。

そして、誰もが安心してスポーツ観戦を楽しめる新たな試みに期待を寄せ、IKOUポータブルチェアが目指す「インクルーシブなまち」の実現に向け意見を交わしました。

その中で、M-HOPE活動の数ある支援のかたちからIKOUポータブルチェアの寄贈を選んだ北水会 平澤理事長は、その想いを次のように語りました。

北水会グループは子どもたちの健康な未来に繋がる支援をしたいという想いがあります。
M-HOPE活動は子どもたちの健やかな成長をサポートする土台づくりであり、また地域全体で支える仕組みであると考えております。スポーツと医療は分野こそ異なりますが、地域の子どもたちが心身ともに健やかに成長できる環境をつくることに継続的に関わり、支えていきたいと思っています。
その想いを汲み取ってくださり、茨城ロボッツ様からご提案いただいたのがIKOUポータブルチェアでした。子どもたちが安心して座れる環境を整えることができ、体験の機会をより安全で快適なものにすると考え寄贈を決めました。
スポーツ観戦の場とは、心身の健康を育む地域の共有体験の場であると思います。感動や一体感、応援する喜びといったポジティブな感情を生み出し、憧れの選手を間近で見る体験が運動への関心や挑戦する意欲につながることも少なくありません。
今回の寄贈により、地域の人々が心身ともに健やかでいられる環境をつくること、その一端を担えることに意義を感じております。

「行きたい」を「行ける」に変えるIKOUの魅力

体幹が弱いなど、一般的なキッズチェアでは姿勢を保つことが難しい子どもでも、安定した姿勢で座ることができるIKOUポータブルチェア誕生の背景には、一人の母の「子どもと一緒にお出かけしたい」という願いが込められています。
開発者である松本代表は、脳性麻痺のわが子との生活の中で、市販のキッズチェアやベビーカーに子どもが座れないといった経験を通して、「世の中の多くのプロダクトが、こうした子どもや家族の存在を前提に設計されていない」という現実に初めて気づきました。前職のトヨタ自動車でものづくりに携わってきた自分だからこそ解決できる課題があると考え、起業を決意したと語ります。

そしてIKOUポータブルチェア最大の魅力は、障がいのあるお子様が「車椅子席」という特定の場所に限定されず、一般の観覧席で家族や友人と「横並び」になり、同じ目線で観戦を楽しめる点にあります。

「息子が幼い頃のバスケの観戦チケットをいただいたことがありました。しかし、膝の上で2時間じっとしていられるはずがない、親がずっと抱っこしているのも大変だし、周りに迷惑をかけるのではないかと、行くのを躊躇してしまったんです。」と当時を振り返る松本代表。「その時にポータブルチェアの試作機を持って、思い切ってアリーナへ行ってみました。すると、息子が目をキラキラさせて試合に夢中になり家族全員で試合を楽しむことができました。」と話す松本代表は、この実体験から「自分たちの世界がパッと広がったように感じた」といいます。

機能面では、座面を後ろに倒して骨盤を安定させる独自の『ティルト機能』を搭載。体幹が弱く自力で座り続けるのが難しいお子様でも、無理なく長時間リラックスして過ごすことが可能です。
また「親御さんの『外出したい』というモチベーションを後押ししたい」という想いからデザインにも徹底的にこだわり、実際に持ち運ぶ保護者の声を反映し、子ども向け製品に多いカラフルな色使いではなく、スタイリッシュでミニマムな黒を採用。外出時の装いにも自然に溶け込み、どんな場所にも馴染む洗練された仕様に仕上げています。

また、IKOUポータブルチェアの価値は、椅子そのものの機能だけにとどまりません。会場に常備され、必要な方が使える仕組みがあること自体が、「ここに来ていい」「一緒に楽しんでいい」という歓迎のメッセージになります。利用する子どもや家族の選択肢を広げるだけでなく、その場所のあり方や、多様な人がともに過ごせる場にするためにできることを、皆が考えるきっかけにもなるのです。

松本代表は「この椅子さえあればなんとかなる、無敵になれる。ユーザーさんたちがそう言ってくださることが何よりも嬉しい。そう思って一歩踏み出すきっかけにしてほしい」と願いを込めます。
軽量でコンパクトに折りたためるこの1台は、外出に伴う物理的・心理的なバリアを取り除き、家族が当たり前に外出を楽しむための確かな希望となることでしょう。

IKOUが叶える インクルーシブな水戸のまち

寄贈に係る感謝状贈呈式後に別室で開催した座談会には、開発者の松本代表とアダストリアみとアリーナの管理を行う水戸市体育施設整備課・政策企画課・障害福祉課の職員4名が参加し、IKOUポータブルチェアについて意見が交わされました。

「IKOU」というブランド名に込めた想いを教えてください。

日本語の「行こう」から名付けました。障壁を感じて躊躇していた方の背中を押し、「行ける」という確信へ、そして最終的には「行こう!」という自発的なワクワクする行動へ繋げたい、という願いを込めています。(松本代表)

初めて製品を目にした際の、率直な第一印象はいかがですか?

まず、驚くほど「軽い」ですね。先ほど実際に持ち運ばせていただきましたが、見た目がしっかりしている分、重厚感があるだろうと身構えていたので良い意味で裏切られました。(体育施設整備課)

専用バッグに入っている状態だと、中に椅子が入っているとは全く分かりませんでした。非常にスタイリッシュで、アリーナのような公共の場に置いてあっても、あるいは親御さんが持ち歩いていても全く違和感のないデザインだと感じます。(体育施設整備課)

ありがとうございます。実はデザインは、親御さんのモチベーションを左右する重要な要素だと考えています。利用者アンケートでも「子ども用品によくあるカラフルなものではなくシンプルな黒が良い」という声が圧倒的でした。(松本代表)

小さなお子さんを連れてのスポーツ観戦において、このチェアはどのような助けになると考えていますか?

私自身、3人の子どもを育てた経験がありますが、幼い子はとにかくじっと座っていられません。2時間の試合中、ずっと抱っこをするのは親にとっても重労働で、結局「観戦に行かない」という選択をしてしまいがちです。(政策企画課)

まさにそこが課題でした。このチェアにテーブルをセットすれば、お子さんが少し飽きた時にスマホを見たりおやつを食べたりできる「パーソナルスペース」になります。親御さんがお子さんを抱っこし続ける負担から解放され、2時間の試合を「一人の観客」として贅沢に楽しむ心のゆとりを提供できるはずです。(松本代表)

公的な視点から見て、この導入にはどのような意義があると思いますか?

障がいのあるお子さんがいるご家庭にとって、こうしたツールが用意されていることで、気軽に外出やスポーツ観戦を行うことができるため、余暇活動の充実に繋がります。物理的なバリアを取り除くだけでなく、社会的なバリアを軽減する大きな一歩だと感じます。(障害福祉課)

利用者の方からも「この椅子さえあれば無敵になれる」という心強い言葉をいただいています。椅子というハードを通じて「いつでも来てください」という施設側のソフトなメッセージを伝えるお手伝いができれば嬉しいです。(松本代表)

水戸市が掲げる「こどもまんなか社会」と、このチェアの親和性についてどうお考えですか?

水戸市ではインクルーシブ教育を進めており、障がいの有無に関わらず子どもたちが共に過ごす環境を大切にしています。幼少期から同じ空間で共に熱狂を共有する経験は、自然とお互いを認め合い、尊重し合う視点を育むと考えています。このチェアが、アリーナという場でそのきっかけになることを期待しています。
(障害福祉課)

「自分にとっての当たり前が、他人にはそうではないかもしれない」という視点は、大人になってから学ぶよりも、遊びやスポーツを通じて自然に身につくのが理想的ですよね。(松本代表)

行政だけでは気づけない民間企業の柔軟な視点を取り入れ、市民の皆さんが満足できるまちづくりをこれからも進めていきたいと改めて感じました。これを機に、水戸でのスポーツ観戦の輪をさらに広げていきたいと思います。(政策企画課)

座談会での対話を通じて、IKOUポータブルチェアが物理的なサポートを超え、人々の意識を変えていく確かな可能性を共有しました。

初めてのスポーツ観戦を アダストリアみとアリーナで

茨城ロボッツではアダストリアみとアリーナのホームゲーム開催時に、IKOUポータブルチェアの無料貸し出しを実施しています。(※HG以外にアダストリアみとアリーナで開催するイベント時にも受付にて無料貸し出し中)
家族全員が各々のシートに座り同じ景色に心を動かすという、ごく当たり前の、けれど何事にも代えがたい体験を増やしていくことが、私たちのM-HOPE活動の目的の一つです。

ご利用いただいたご家族からは「障がいがあり座席に座ることが難しかった息子が、初めて家族と並んで観戦でき、同じ目線で熱狂を共有できた」や「ずっと抱っこしていなければならず飲食もままならなかったが、両手が空いて全力で応援を楽しめた」などの感想が寄せられています。

「うちの子を連れて行っても大丈夫かな?」と不安に思っている皆さま、ぜひアリーナへお越しください。IKOUポータブルチェアが家族での観戦を快適にサポートし、最高のスポーツエンターテインメント体験をお約束します。
アダストリアみとアリーナの客席に広がる笑顔と共に、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

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