『M-SPO TERRACE BLUE x BLUE』リニューアル特集①「地元の食材と地元のエンタメを掛け合わせ『ワクワク感』を生み出したい」~ISTM代表 川﨑篤之~

3月13日(金)、無観客セレモニーによってリニューアルオープンした「M-SPO TERRACE BLUE×BLUE」。水戸のど真ん中を盛り上げる新たなアイコンとなるべく、水戸ホーリーホック(Jリーグ・J2)と茨城ロボッツ(Bリーグ・B2)の連携施策事業のひとつとして動き出しました。

今回はリニューアルから約1か月のタイミングで、2回に分けて「BLUE×BLUE」についてのインタビューを実施。第1回はまちなか・スポーツ・にぎわい広場(M-SPO)を運営するいばらきスポーツタウン・マネジメント代表の川﨑篤之に「BLUE×BLUE」のコンセプトや水戸の街に与えていきたい影響について聞いた。

お客様が集まるような「ワクワク感」を自分たちから仕掛けて生み出したいと思っています。

ーBLUE×BLUEという店名のコンセプトは?

コンセプトは名前に込められています。2つの「BLUE」というのが、水戸ホーリーホックの「BLUE」であり、茨城ロボッツの「BLUE」でもあります。この2つのスポーツチームのカラーが名前になっていることに加えて、名前の間にある「×」は何かと何かを掛け合わせて面白い価値を与えるということと、街づくりや地域を元気にしようという意味を込めています。

また、2月に入社したシェフの石川さんを中心に、地元の食材を使いながら美味しい料理を提供しつつ、そこにどれだけ「ワクワク感」を乗せられるかを意識しています。いわゆるただのレストランではなく、エンターテインメントスペースだと思ってもらうことがこのお店のポイントであり、コンセプトだと思っています。お客様が集まるような「ワクワク感」を自分たちから仕掛けて生み出したいと思っています。

ーオープンして1ヶ月ほど経ちましたが、手応えはありますか?

オープン当初は、皆さまのご協力もあり、注目もされ、ランチだけでいうと3倍くらい売り上げが上がりました。ただ、正直なところ新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けています。最近は店内でのお食事をこちらとしても強くオススメが出来ないので、テイクアウトを導入しました。4月15日(水)からはデリバリーも始めました。この状況だからこそ、スピード感を持って皆さまにとってもプラスになるようなチャレンジをしていきます。

その他では、LINE@の登録者も増えてきましたね。お客様にも「この感じこれまで水戸にはなかったよね」という声をいただいております。ただ、まずはこのような情勢でもあるので、テイクアウトのランチを通じて皆さまに変化を感じてもらい、楽しんでもらうことが大事だと思っています。

ー現在取り組んでいることはありますか。

たくさんあります!まず1つは芝生の広場で地元/県内の素晴らしい農家の皆様にご協力を得ながら、「マルシェ」をやります。シェフがいるところでマルシェをやっているという、ヨーロッパで見られるようなおしゃれ感があふれるイメージにしたいですね。

それから今後にはなりますけどスポーツを中心としたパブリックビューイングや、音楽イベントもどんどん行いたいですね。音楽で言うと地元のアーティストを呼んでイベントを行ったり、水戸にたくさんあるクラブやライブハウスとのコラボレーションも考えています。とにかく「ワクワク感」を意識した取り組みを行って行きたいと思います。

地元の食材と、茨城ロボッツや茨城にある様々なエンターテイメントと組み合わせて、地域のアイコンとなる場所に育っていくことを目指します。

ー少し街づくりの観点で話を広げますが、2年前にM-SPOを設立した際のコンセプトは何でしょうか。

子どもたちの記憶に残る街づくりをしていこうという部分をすごく大事にしてきました。ここ(M-SPOがある場所)は当時僕が子どもの時は商店街の真ん中で、人の肩がぶつかり合うくらい人が歩いていた場所であり、水戸に行くことと東京に行くことが自分たちにとっても同じような感覚でした。「水戸に行く」=「キラキラした場所に行く」という、子どもたちが行きたくてしょうがない場所だったんですよ。僕もそうでした(笑)

そこで今この街で必要とされていることは何かと考えた時に、「ここに来ると何か面白いことがある」という子どもたちが行きたい場所づくりをするだと思いました。それをここで作りたいんです。インターネットやスマートフォンが普及して、デジタルで買い物やゲームをして楽しむことが出来るようになりました。そんな中でもデジタルでは与えられないリアルな価値を提供していきたいですし、記憶に残る街中をもう一回作る種まきをすることが我々のミッションだと思っています。

ーM-SPO全体を通して理想などはありますか?

私の理想としては、芝生の上でビールを飲みながらゴロゴロしたり、子どもたちが走り回ったりと思い思いに自分の時間を過ごし、街の真ん中がみんなの居場所になるようにしていくことです。去年の夏は茣蓙(ござ)の貸し出しをしたんですけど、みんなが芝生の上にござを敷きゴロゴロしている風景はすごく良かったですね。新型コロナウイルスが終息してからにはなると思いますが、イベントを作るというよりも「場を創る」ということを大事にしていきたいです。

 

ー最後に、今後「BLUE×BLUE」をどんな場所にしていきたいですか?

地方における商店街の再生というのは、どこも大きな課題がある思っています。そこでドライブをかけるために、水戸ホーリーホック×茨城ロボッツという価値をどれだけ多角化できるかということがすごく大事なると思います。そのため企業とのコラボレーションをどんどん増やしていきながら「何か買うならホーリーホックのもの、ロボッツのもの」「何か食べるならBLUE×BLUEに行こう」「どうせなら地元のもの」といった生態系を作っていきたいです。

その中で「BLUE×BLUE」の果たす役割はすごく重要だと思っています。地元の食材と、水戸ホーリーホック×茨城ロボッツや茨城にある様々なエンターテイメントと組み合わせて「ワクワク感」を生み出し、地域のアイコンとなる場所に育っていくことを目指します。

●店舗&テイクアウト情報はこちら
M-SPO TERRACE BLUE x BLUE
アクセス:茨城県水戸市南町3-6-8
TELL:029-302-0530

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