文=鳴神富一
大型補強に成功し、優勝候補の一角となった広島
昨シーズン後半に失速し、B1への道が絶たれてしまったが、今シーズンは大型補強に成功した広島ドラゴンフライズ。
一気にB1昇格候補の一角にのし上がった。前評判通り、シーズン開幕してからも好調をキープして現在西地区を牽引している。
特に課題であったディフェンス面において飛躍的な改善がみられており、さらには勝負強さも備わっていることからみても、リーグ屈指の強豪といえる。
司令塔である古野拓巳をはじめ、ベテランシューターの朝山正悟の日本人バックコート陣に加えて、チームを率いる堀田剛司ヘッドコーチが誰を出場させるか頭を悩ませるほど実積充分な3人の外国籍選手もそれぞれしっかりと仕事を果たしている。
ポイントはスタメン5人が得点の大部分を占めていること。彼らのゲームの重要な局面での仕事ぶりは目を見張るものがある。
悲願のB1昇格に向けて、実力をしっかりとコート上で表現しているチームだ。
ゲームの入りをいかに自分たちのものにできるか!
広島の強みは1Qと3Qで相手を突き放してリードを保って勝利を収めている部分、この時間帯はスタメンが主にコートに立つ時間帯である。この前後半でのゲームの入りで自分たちのバスケットを展開できるか、非常に勝負を分ける大きなポイントになるであろう。
その為には必要なのはチームディフェンスの遂行力でしかない、しっかりとプレッシャーを掛けて相手オフェンスを止める事が勝利への近道である。特にペイントエリア内でボールをスムーズにもたれてしまうとオフェンスの循環が良くなるだけに、まずは相手をペイントエリア内に入れさせない事を徹底すべきだろう。
B2屈指のシューター対決に注目!
今節の注目は、試合の流れを大きく変える3Pシュートである。茨城、広島それぞれのチームにB2屈指のシューターがいる。第8節終了時点で3Pシュートの成功率でリーグ1位、2位の位置につけている茨城ロボッツ #2 福澤晃平と広島ドラゴンフライズ #2 朝山正悟である。
プロキャリアをスタートさせた2016-17シーズンから常に安定した成功率を誇る福澤は、2019年10月13日に最速でB2個人通算3P400回成功を達成。26歳の若きシューターの存在がロボッツ攻撃陣の起爆剤となれるかがカギとなる。対して広島の朝山は38歳、プロ15年目のベテランシューター。キャプテンも務めるベテランによる試合勘で流れをチームに持ち込むことができる。
試合の流れに大きく関わってくる若手とベテラン二人のシューターによる美しい3Pシュートには、ぜひ注目してほしい。
B1昇格のライバルに対して負けは許されない!
開幕ダッシュという部分に関して思うような結果を残せなかったロボッツにとって、B1昇格をする為に倒さなくてはいけない強豪との対戦。相手へのリスペクトを持って、ホームでの連勝を飾って波に乗っていきたい。
持ち味のハードプレッシャーを掛けるディフェンスを40分間遂行して、相手のオフェンスを止めることが勝利への近道である。自分たちが掲げてきたバスケットを表現して、今こそ勝利を掴み取る。ディフェンスでの最後の一押しにはホームの声援が必要だ、今こそ「RUN as ONE」をアリーナ全体で体現して勝利を掴み取ろう。
ゲーム開催情報
SYNALIO presents ROBOTS HOME GAMES
B.LEAGUE・B2 2019-20SEASON 第9節 GAME16・17
【 試合日時 】2019年11月9日(土)17:00試合開始
2019年11月10日(日)17:00試合開始
【 対戦カード 】茨城ロボッツ vs.広島ドラゴンフライズ
【 会 場 】アダストリアみとアリーナ
【 詳細URL 】https://www.ibarakirobots.win/news/game_20191109_20191110/