新型コロナウイルスの感染拡大により幕を閉じた2019-20シーズン。
ハワイからやってきた将来性抜群の期待の星、鎌田選手へルーキーイヤーを振り返り、自身が感じた今後の課題について、単独インタビューで語ってもらった。
#21 鎌田 真 選手
2020-21シーズンもロボッツでプレーすることを決めた理由を教えてください。
ロボッツというチームの雰囲気がすごく良いと感じていますので、そういう環境の中でプレーしたいと思いました。僕にとっては、コート内だけではなくコート外でもいい関係を築くことができている選手がいることが大きな理由です。
コート外では誰とよく一緒になるのですか?
いつものメンバーは、福ちゃん(福澤選手)とツル(鶴巻選手)ですね。たまに祐二さん(高橋選手)も一緒になりますが、ランチでがんこやで食事したり、山の湯(スーパー銭湯)に行ったりと仲良しです。福ちゃんはバスケの話をするときの真面目な一面に触れるとさすが先輩だなと感じます。ツルは基本バカなことしか話さない友達みたいな感じです(笑)。ツルと同級生の中村選手とは数回しか会ってませんが、ツルとすごく似ています(笑)。そんな2人とも身体能力が高く、バスケもすごく上手いと思います。身体能力では僕も負けてないと思いますので、彼らを追い越すつもりでプレーします。
2019-20シーズンに感じたチームの課題はどんなことでしたか?
昨シーズンは惜しくも敗れた試合が何試合もありました。チーム戦略に関するコミュニケーションがもう少し深くできれば違う結果だったのではないかと思います。チーム全体が納得して試合に臨むことがどれほど重要かということを学びました。
シーズンを終えてバスケットボール選手個人として感じた自分の強みと今後の課題を教えてください。
チーム内で一番の若手ということもあるかもしれませんが走力には自信が持てました。またジャンプする能力もあると思っていて、自分の身長は高い方ではないですがリバウンド能力も発揮したいと思っています。フィジカル的にはプロレベルでもついていく自信が持てました。ただ、まだトータルとしては自信をもってプレーするところまでに至っていません。新しいシーズンまでにシュート力を上げること、ボールハンドリングを向上させることが今の課題です。チーム内の目標というかお手本はシュートだったら福ちゃんですね。リリースも早いし決定力がすごい。ハンドリングだったらニノさん(二ノ宮選手)がすごかったです。ニノさんからハンドリングのドリルをいただいたので、そのドリルをかなりやりこんでいます。
上原GMは、「一年経って日本文化にも慣れたと思うので自信を持ってプレーしてほしい」という期待を持っているようです。日本の文化には慣れましたか?
日本に来た頃すごくチームメイトに言われましたが、時間感覚がだいぶ違うので大変でした。ハワイの人々はかなり時間にルーズなので、日本人の時間通りにちゃんと行くという感覚に驚きました。今となっては当たり前なのですが。ハワイでホームパーティーに参加する場合、始まる時間より30分以上遅く訪ねていくくらいがちょうどよかったりします。本当に(笑)。
あとは、敬語も難しいですね。「先輩」や「目上の人」に対して使う「敬語」という概念が英語にはほとんどないので、日本語で話すときによくつっこまれてしまいます。テンテンさん(遥選手)は合流してまだ日は浅いですが、よく注意してくれるお兄さんです。
シーズンオフにハワイに一時帰国していましたが、ご両親からは何か声をかけられましたか?
実は母親は結構僕に厳しくて「バスケ以外の誘惑を断ってバスケットボールに集中して、もっと試合に出られるよう頑張りなさい!」とキツめに言われました(笑)。たまたま出場できた12月の東京Z戦に母と2つ上の兄が応援に来てくれていたのですが、まだまだ出番が多くないので緊張してしまい、よくないプレーばかりでした。その時は水戸に帰る車の中でずっと母には怒られ、兄には馬鹿にされていました(笑)。それでも応援してくれる家族には感謝しています。
最後になりますが、プロバスケットボール選手としての目標を教えてください。
せっかく日本でプレーする機会をもらったので、最終目標は日本代表、といいたいところですが、まずはロボッツで試合に出られるようになる、という目の前のことに集中します。試合に出て、活躍して、ロボッツと一緒にB1でプレーする選手になりたいです。
2020−21シーズンもともに戦おう!
選手だけでなく、ブースターにとっても悔しい想いをした2019-20シーズン。
来シーズンこそは悲願のB2優勝・B1昇格へ向けて、一丸疾走で戦い目標を勝ち取りたい。
そのためには、ロボッツの歴史を創ってきた彼らの活躍は必要不可欠だ。
彼らの更なる成長を期待していきたい。