第2回 Sports Performance Summit 開催のご報告

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6月24日(土)25日(日)に、茨城ロボッツが運営協力をしている「Sports Performance Summit 2023 in Mito」を開催いたしましたのでご報告いたします。

本サミットは「スポーツ界の固定概念を疑い、志のコミュニティを創造し、日本のスポーツを良くする」というミッションを掲げており、

第2回となる今回は「スポーツ界における組織作りと人づくり」をテーマに実施。完全招待制であり、当日はボードメンバーにより招かれた全国各地の様々な分野でご活躍のアスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニングコーチ、治療家、その他スポーツに関わる高度専門職の皆さまが83名参加し、ディスカッションや実践的学びの充実した 2 日間となりました。

目次

Sports Performance Summit 2023 in Mito 開催概要

【開催日時】2023年6月24日(土)~6月25日(日)

【場所】メイン会場:アダストリアみとアリーナ、懇親会会場:ときわ邸M-GARDEN

【協賛】株式会社シグマテクノロジー、株式会社フォーアシスト

【後援】水戸市

【SPSスペシャルアドバイザー】為末大氏

【招聘講師】荒木絵里香氏

【参加者】83名

【参加者の主な所属先】※個人としての参加になります

  • B リーグ
  • W リーグ
  • Vリーグ
  • ジャパンラグビーリーグワン
  • 大学 など

【運営】

主催:Sports Performance Summit 実行委員会

運営協力:(株)茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメント、(株)いばらきスポーツタウン・マネジメント

開催レポート

【2023年6月24日(土)】

1. オープニングトーク「SPSのこれまで、そしてこれから」

大塚健吾S&Cコーチのトーク後、各グループでアイスブレイクを行いました。

2. 全体会① 為末大氏『スポーツ界における組織づくりと人づくり』

組織づくりと人づくりというテーマで、為末大氏と代表取締役社長 西村大介でスポーツは教育かエンタメか、権威と権力、勝つための組織づくりなど様々な切り口からディスカッションを行いました。

3. 分科会①A-奥野純平氏「チームスポーツのパフォーマンスマネージメント」

チームスポーツのパフォーマンスに関連する疲労やトレーニング、またはパフォーマンスの結果に関して、どのような分析や解釈をし、チーム内のスタッフでマネジメントしていくかの講義とディスカッションを行いました。

4. 分科会①B-山田大介氏「パフォーマンス向上の本質」

物事の本質について考える重要性や前提条件が人によって異なることに関する山田大介氏の経験に基づいた講義と、それらについて参加者が関わる現場ではどうなのかをグループでディスカッションしました。

5. 分科会①C-大貫崇氏「スポーツ界における立場に紐づかないリーダーシップとチームビルディング実践 あなたはリーダーですか?」

「あなたはリーダーですか?」の問いからスタートした本講義は、MLBのダイヤモンドバックスのメンターだった方との経験談などを元に講義が進みました。コミュニティを形成するためのノウハウ、一言にリーダーと言っても、実はそこにも種類が存在することなどを学び、それについてディスカッションしました。

6. 分科会②A-中山晴雄氏「スポーツ関連頭部外傷に関するネットワークとヒューマンリソースの構築」

最新の脳振盪関連の情報共有から始まり、どう脳振盪の対応が今後加速するのか組織づくり、ヒューマンリソースの観点から講義とディスカッションを行いました。

7. 分科会②B-山田晋三氏「部活動の地域移行から見えてきた未来の部活+スポーツのあり方」

日米のスポーツ構造の違いやスポーツ産業の差から日本のスポーツの現状を説明頂き、地域の部活動移行をするに当たっての問題やその打開策についてQ&A含め参加者に共有して頂きました。

8. 懇親会 (ときわ邸M-GARDEN)

昨年に引き続き水戸市の後援を賜り、水戸市長の高橋靖市長にもご挨拶いただきました。親睦会の冒頭に第2回SPSのスポンサーである株式会社シグマテクノロジー様、株式会社フォーアシスト様のスポンサーセッションを行いました。短い時間ではありますが、参加者同士が、日々の仕事のやりがいや悩み、問題について話しており、とても有意義な時間となりました。

【2022年6月25日(日)】

9. 全体会②荒木絵里香氏 「26年間の競技者としての経験から考える」

ご自身の経験から指導のあり方、親として、スポーツとはなどの話をして頂き、その後質疑応答にてその考えに至った経緯や今後の展望などを話して頂きました。

10. 分科会③A-平井晴子氏「女性アスリートのための医科学サポートを考える」

女性アスリートの医科学サポートについて月経など身体面、キャリアや働き方について、女性アスリートやスタッフを取り巻く環境面について、講義とディスカッションを行いました。

11. 分科会③B-引原有輝氏 「子どもの心理社会的発達を『遊び』から考える」

早熟と晩熟、早生まれと遅生まれ、子どもに深く関わる大人から子どもへの接し方など、実際の研究データを元に講義がありました。また『遊び』について、実際に子どもたちが考えた文字通り『遊び』の実技を行い、ルール一つで『遊び』が変わることや子どもたちの創意工夫、純粋な『遊び』の楽しさを実際に身体で感じることができました。

12. 分科会③C-寺田昌史氏 村尾咲音氏「最新の情報やエビデンスは最良のもの?」

情報の扱い方や集め方、また他者とのコミュニケーションの仕方や課題解決のための本質の見つけ方など、ディスカッションを交えて講義が行われました。

13. ランチワークセッション

スポーツの問題や課題について14つのグループに分かれてディフェンスを行いました。

  • スポーツ現場の指導
  • スポーツパフォーマンス
  • 脳振盪
  • 発育発達/育成年代
  • スポーツ界の組織づくり
  • 女性アスリートを取り巻く環境
  • 部活動の地域移行
  • マネタイズ

という様々な内容を取り扱い、アクションプランをグループごとに作成し、全体会③で宣言しました。

14. 全体会③スポーツの常識と慣習をぶち破る10の行動  クロージング

SPSスペシャルアドバイザーの為末大さんより今後の活動のアドバイスを頂きました。

その後はボードメンバー1人1人が今後いかに行動し、その行動を継続するかという観点からスピーチを行い、第2回Sports Performance Summitは幕を閉じました。

参加者アンケート(参加者の声)

全体を通して参加したご感想

長く競技をしたからこその、様々な経験とそれにともなうエピソードや荒木さんの心情、周りの人たちとの関わりなど貴重なお話しを聞かせて頂いてとても興味深かったです。スポーツを楽しむ、上手くなりたいという本質の大切さや、スポーツを通してできる経験の尊さがもっと大切にされるスポーツ界になるといいなと思いました。アスリートである前に1人の人間として、自分を大切にして生きる事は当たり前なはずですが、それすら気付けない。そんな時に、気づきや導きを与える親や監督、コーチの存在の重要性も痛感しました。

非常に有意義な時間でした。即実践!の行動力に、自分も!という気持ちになりました。改めて、仲間やコミュニティの大切さに気づきました。まずは自分の周りから巻き込んで、スポーツ界をよりよくしていくため、少しでも進めるように還元していきます!ありがとうございました。

全体会①為末大氏のご講演に関して

スポーツにおける人や組織作りを考える上で上手く行っているなんだろうという問いかけからスタートした事がとても印象的でした。今までこういった問題を考える時に、どうしても問題点ベースで、それを改善するためにはどのようにしていくのかという流れで考えがちでした。しかし、そうなってくると大義や本質を見失っていたり、根本的な社会背景を蔑ろにしてしまっていました。現状の中で上手くいく組織や人を作るのではなく、変化していく社会の中でどうフィットしていくか考えていくことの大切さを学びました

スポーツは教育とエンタメ、どちらの要素が強くあるべきか考えさせられました。どちらも良い面悪い面がある中で、指導者や親はアスリートや子どもたちにどう接していくべきなのかこれは議論し続けていきたい問題だなと思いました。また、組織づくりについて責任範囲という言葉がとても印象的でした。どの立場であっても良い組織を作るには責任の分担と明確化が大事だと思いました。

全体会②荒木絵里香氏のご講演に関して

長く競技をしたからこその、様々な経験とそれにともなうエピソードや荒木さんの心情、周りの人たちとの関わりなど貴重なお話しを聞かせて頂いてとても興味深かったです。スポーツを楽しむ、上手くなりたいという本質の大切さや、スポーツを通してできる経験の尊さがもっと大切にされるスポーツ界になるといいなと思いました。アスリートである前に1人の人間として、自分を大切にして生きる事は当たり前なはずですが、それすら気付けない。そんな時に、気づきや導きを与える親や監督、コーチの存在の重要性も痛感しました。

トップを走ってきたアスリートだから出る言葉には、深さや重みがありました。そして、母として、妻として、1人の女性としてお手本になる方でした。

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