2020-21シーズン開幕特集・#0 遥天翼編

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#0 遥天翼

幸せをかみしめ、全力で

このコロナ禍において、プロバスケットボール選手としての仕事がある。遥は、そこに大きな幸せを感じていると言う。その原点となったのは、昨シーズンを過ごしたB3での経験だと言う。

「B3は環境も本当に厳しかったです。練習場として体育館を押さえるのですが、練習時間の分しか、体育館を押さえていません。事前のストレッチや、体のケアのための部屋も、お金に余裕が無いから取っていません。そうなると、シュート練習も、練習後のケアもできない。ロボッツでは、練習の前後を含めて、体育館を確保しています。シュート練習をすればリバウンダーもいるし、練習後にはケアもしてくれる。僕は今、すごく幸せだと、本当に日々噛みしめています。」

その一方、コロナ禍は収束の気配を未だに見せていない。アリーナに訪れたブースターの前でプレーをするという、今まで当たり前だったプロバスケットの日常に、疑問を抱く声もある。そんな中、遥は「スポーツの力」を見せるため、全力でプレーをすることを誓う。

「試合をやれることがまずうれしいです。バスケをやっていいならやりたい。それがスポーツの力になると思います。ファンの方々は、コロナの状況で会場に来ることに葛藤を持ちながら、観戦に行く、行かないという選択をされる方もいるはずです。僕らも結局、コートに立つ以上は、全力でやるべきだし、その姿勢は変わらないと思います。家でストレスを抱えて、外出できない人たちもいる中で、バスケットLIVEを通じて僕達のプレーを見ることが生きがいになる人もいるはずです。」

会場に来るだけが全てではない。モニター越しの声援も、力になると遥は言う。彼は、たとえ無観客試合であろうと、全力で挑むべきという姿勢を崩さない。

「ファンの方々も、コロナの状況で直接応援に行きたいと、悩んでいる人もいると思います。バスケットLIVEでも、どんな手段を使ってでもいいので、応援して、しっかりエネルギーを届けていただけたらと思います。そして、僕らはそれにしっかり答えて、B1を目指します。」

B1昇格という、ロボッツの悲願を一身に背負い、茨城へとやってきた遥。彼の全力プレーがチームを盛り立て、そしてブースターを勇気づけていく。シーズン開幕と共に全力で走り抜こうとする彼の戦い様から、目が離せない。

> 遥 天翼選手プロフィールページはこちら | 茨城ロボッツ

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この記事を書いた人

福島県内での報道記者、大手自動車メーカーのモータースポーツ部門ライターを務めた後、独立。
茨城ロボッツを中心にB2の試合現場に足を運び、ファン目線から取材を重ねる。Twitter @MasaruARA

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