写真:茨城ロボッツ、B.LEAGUE
バイウィーク明け初戦となる第9節大阪エヴェッサ戦。ゲームデープログラムでご紹介するプレビューを先行公開!
GAME PREVIEW
2週間半のバイウィークを経て、B1リーグ戦が再開。今節で各チーム、シーズンの1/4を経過する形となり、ここからは「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME」まで一気に駆け抜けていく。
今節の相手は現在西地区で上位を争っている、歴史のある大阪エヴェッサ。今シーズン、新たな指揮官に藤田弘輝を迎え入れて昨シーズンとは違ったバスケットを展開している。25歳でコーチングキャリアをスタートさせ、長きに渡って様々なチームでもHCとして経験豊富な若き闘将のスタイルは、常にアグレッシブかつ泥臭くディフェンスを展開して、オフェンスではコート上の全員で1つひとつのスコアを獲得していく。そして、常に選手を信頼して明確な役割を与えて、熱く激しく戦い続ける。この大きな2つが特徴的だ。HC自身も試合中は40分間通して、パッションを全面に出して選手と共に戦う姿勢は、ファン・ブースターの心を掴み続けている。
今シーズンの大阪は開幕からオフェンス面での進化が目に見て取れる。現時点でチーム平均得点が昨シーズンよりも5点以上もアップとなる、84.3点とリーグ4位に位置しており、そのキーとなっているのが3Pシュートの部分だ。試投数、成功数、得点における割合など各項目において、昨シーズンよりも数も比率も多くなっている。この部分を防ぐことがロボッツの勝利に繋がってくるだろう。
そして、特に3Pシュートに限っていえば、今季から加入した戦力が中心となっている状況。#1レイ・パークスジュニア、#5マット・ボンズ、#11ライアン・ルーサーのチームオフェンスの中心でもある3人は警戒しなくてはいけない存在だ。加えて、怪我から復帰した生粋のスコアラーの#14橋本拓哉、入り出したら止まらない#31木下誠らシューター陣にも注意していきたい。ここで挙げた選手たちはアグレッシブにドライブを仕掛けて、得点するパターンもあるため、ロボッツとしてはチームディフェンスのミスを極力抑えていきたい。
ロボッツが今シーズンの勝利を収めている3試合を振り返ると、前半からしっかりとゲームの主導権を握り、最後まで粘り強く戦い抜いていた。ディフェンスで我慢して、現在スコアの中心となっている#3長谷川暢、#11チェハーレス・タプスコット、#0ロバート・フランクスが得点を稼いで、彼らにマークが寄った段階で他の日本人選手がスコアメイクしていく。このいい流れをコート上で数多く見せていきたい。
バイウィークでより洗練された戦術とケミストリーを武器に、チーム一丸で連勝を収め、中盤戦への布石にしていきたい。
両チームの注目選手
茨城ロボッツ #34 遠藤善
静かなる闘志を燃やし、試合で一気に爆発するスピードスター。身体能力を活かし、ディフェンスはハードに、オフェンスでは外での合わせで3Pシュートを射抜き、圧倒的な速さでコートを縦横無尽に切り裂くロボッツの秘密兵器。第2節GAME2よりスターティングメンバーに抜擢され、ロボッツスピードをさらに加速させる速さでチームの勝利に貢献。派手なプレーが多い訳では無いが、縦に割るペネトレイトやそこからのキックアウト、ディフェンスではエース級の選手に屈せず、プレッシャーをかけることができる、ロボッツにとって重要なピースの1人だ。今節、古巣である大阪を相手に成長した姿を見せ、ホームでの勝利に貢献する。
大阪エヴェッサ #88 牧隼利
ガードながら強いフィジカルと高いバスケットIQを兼ね揃え、攻守で安定感抜群のプレーを誇る大阪の新たなる希望。大学4年間を過ごした思い出の地・茨城に、卒業後初の来水。
今季は開幕からスターティングメンバーに名を連ね、攻守で活躍。ガードながら、40%を越えるフィールドゴール成功率、また3Pシュート成功率は32.6%と守るのが非常に難しい存在に。セカンドラインナップとしてチームに貢献した昨季。今季はより支配力が増し、スタートからコート上で存在感を見せる。今季好調なオフェンスを見せている大阪のリズムを崩すためにも、コート上の指揮官である牧の勢いに呑まれず、ロボッツスピードを体現していきたい。
※データは第8節終了時点