文:小沼 克年、茨城ロボッツ text by Katsutoshi Onuma, IBARAKI ROBOTS
写真:B.LEAGUE、茨城ロボッツphoto by B.LEAGUE, IBARAKI ROBOTS
今シーズン最後のホーム2連戦となる第33節群馬クレインサンダーズ。ゲームデープログラムでご紹介するプレビューを先行公開!
GAME PREVIEW
第33節、ロボッツは2024-25シーズン最後となるホームでの同一カード2連戦を迎える。相手は第29節のアウェーゲームで連敗を喫した群馬クレインサンダーズ。初のチャンピオンシップ進出へ向け高いエナジーを持って挑んでくる群馬に対し、ホーム一丸でリベンジを果たしたい。

群馬には昨シーズンも4戦全敗と苦杯をなめさせられた。今シーズンは新たな指揮官にカイル・ミリングヘッドコーチが就任。ミリングHCは2020-21シーズンから日本で指揮を執っており、昨シーズンは就任3年目で広島ドラゴンフライズを初のBリーグ制覇へ導いた名将だ。選手ではレギュラーシーズンMVP受賞歴のある#0 藤井祐眞、3ポイントとディフェンスが武器の#29 細川一輝、ドイツ代表で世界一を経験した#32 ヨハネス・ティーマンの獲得にも成功。そのほかにもB2時代から群馬の得点源を担う#4 トレイ・ジョーンズ、爆発力のあるプレーで会場を沸かせる”北関東のハッピー野郎”#9 辻直人など豊富な戦力を駆使してロボッツに襲いかかる。

第29節の対戦を振り返ると、GAME1を68-70、GAME2は60-78で敗戦。#0 藤井と#4 ジョーンズには2試合連続で苦しめられ、惜しくも2点届かなかったGAME1では第4クォーターで6得点に抑え込まれた。ロボッツとしては2試合連続でフリースローから15点以上奪われたことも悔やまれる敗因となったため、今節はチーム全体で不用意なファウルを最低限に抑えることも勝敗の鍵を握るだろう。オフェンスでは#0 ロバート・フランクスの活躍に加え、#25 平尾充庸と#13 中村功平が勝負の時間帯でいかに価値のあるシュートを決められるかが問われる。4月6日の群馬戦で約一ヶ月ぶりにコートに戻ってきた#34 遠藤善もキーマンの一人であり、持ち前のスピードを発揮して「ROBOTS SPEED」を体現してほしい。
今シーズン最後のアダストリアみとアリーナでの週末。B2時代にもしのぎを削った群馬との北関東ダービーは絶対に負けられない。全青力で勝利を掴み、歓喜の瞬間を共に味わおう。
※データは第30節終了時点
両チームの注目選手
茨城ロボッツ:#25 平尾充庸

ロボッツを語る上で、キャプテンの頼もしさは欠かせないだろう。今季、自身が持つ歴代最長在籍記録を再び塗り替え、8シーズン目に到達。”Mr.ROBOTS”とも呼ばれる、チームの圧倒的な精神的支柱だ。今季序盤は思うようなプレーができず、苦しい状況が続いていたが、第19節仙台戦では復調し、アウトサイドシュートを起点に19得点を叩き出した。さらに、第26節GAME1では、果敢なプレーで牽引し、シーズンハイを更新する20得点を披露。シーズン終盤に向け、再びギアを上げてきたキャプテンから目が離せない。
群馬クレインサンダーズ:#9 辻直人

爆発力のあるプレーで会場を沸かせる”北関東のハッピー野郎”が来水。勝負どころで沈める3Pシュートの脅威は未だ健在で、今季は41.7%とリーグでもトップ5の成績を残す。自身のリズムの中であれば多少タイトにディフェンスをされていても「お構いなし」と言わんばかりにリングを射抜き、今季はキャリアハイの確率でオフェンスを牽引している。さらに、群馬の個性派集団をまとめ上げるキャプテンシーも備え、チームとしては欠かせない存在に。元チームメイトでもあり同い年の#25 平尾と共にベテランらしい円熟味を増した活躍を見せるだろう。
※データは第28節終了時点