文:小沼 克年、茨城ロボッツ|text by Katsutoshi Onuma, IBARAKI ROBOTS
写真:B.LEAGUE、茨城ロボッツ|photo by B.LEAGUE, IBARAKI ROBOTS
今シーズンの初の水曜ナイトゲームとなる第3節 サンロッカーズ渋谷戦。ゲームデープログラムでご紹介するゲームプレビューを先行公開!
GAME PREVIEW
今節は、りそなグループ B.LEAGUE 2025-26シーズン、最初の水曜ナイトゲーム。ロボッツは日立市池の川さくらアリーナでサンロッカーズ渋谷との一戦を迎える。前節に続いてホームで戦えるアドバンテージを活かし、ファン・ブースターと共に白星を掴みにいく。
SR渋谷といえば、#1 小島元基が昨季までの3シーズンを過ごした古巣。今季でプロキャリア10年目の節目、さらには「元気なうちに地元へ帰ってこい」という亡き父からの言葉も後押しとなってロボッツへの移籍を決断した背番号1には、自然と多くの視線が注がれるだろう。豊富な経験値を誇る地元出身の司令塔には、冷静なゲームメイクはもちろん、激しい守備や持ち前のシュート力でもチームに“ゲンキ”を与えてほしい。
昨シーズンのSR渋谷との対戦成績はアウェーで1勝1敗。敗れた試合では54-83と大きな差をつけられ、強度の高いディフェンスがSR渋谷の長所でもある。タレントも豊富で、圧倒的な脚力で激しいディフェンスを披露する#3 ジャン・ローレンス・ハーパージュニア、走力とゴール下の強さを兼備する#8 ジョシュ・ホーキンソン、#14 狩野富成の3選手はいずれも日本代表選手。キャプテンの#9 ベンドラメ礼生は#1 小島と大学時代の同期でもあり、 盟友とのマッチアップも注目だ。

ロボッツが勝利するためには、40分を通じて相手よりもハードにプレーしなければならない。ディフェンスでは軸となる#21 エリック・ジェイコブセンに加え、フィジカルの強さが光るルーキーの#10 陳岡流羽にも期待。オフェンスでは#7 駒沢颯がトリッキーなアシストとスコアリング能力で変化を生み出すことができるか。

一戦必勝──。スタメン、控えメンバー、そして会場も一丸となり、最後のブザーが鳴るまで共に戦おう。
両チームの注目選手
茨城ロボッツ:#1 小島元基

地元出身プレーヤーの今季初となる古巣対決。3シーズンを過ごしたSR渋谷と日立で相まみえる。強豪チームでキャリアの多くを過ごし、今季よりロボッツに加入。ファイナル連覇も成し遂げた地元出身の司令塔は茨城でも、ウィニングカルチャーの醸成に貢献している。ゲームコントロールが光るプレーヤーだが、ディフェンスからチームの勢いを上げることもできる”元気印”。盟友とのマッチアップも望まれるだけに、熱いプレーに注目が集まる。
サンロッカーズ渋谷:#9 ベンドラメ礼生

サンロッカーズ渋谷一筋10年目。今季もキャプテンとして、タレントぞろいのチームを束ねるSR渋谷の象徴的な存在。小島とは大学時代の4年間、そして昨シーズンまで2シーズンともに戦い抜いた盟友だ。昨シーズン、Bリーグ史上初となる400試合連続出場を達成した鉄人は、40分間通してディフェンスの強度を落とさず、隙あらばボールを狙うスティールでチームに勢いを与える。自身もトランジションで先頭を走り、スピーディーな展開を生み出してくるだろう。


