文:小沼 克年、茨城ロボッツ|text by Katsutoshi Onuma, IBARAKI ROBOTS
写真:B.LEAGUE、茨城ロボッツ|photo by B.LEAGUE, IBARAKI ROBOTS
今シーズンのホーム開幕戦となる第2節 群馬クレインサンダーズ戦。ゲームデープログラムでご紹介するゲームプレビューを先行公開!
GAME PREVIEW
待望の新シーズンが、いよいよ幕を開ける。りそなグループ B.LEAGUE 2025-26シーズンはBリーグが誕生して10周年。翌シーズンからは新たなリーグ構造「B.革新」により全体の仕組みが一新されるため、現行制度のBリーグは今シーズンが最後となる。
振り返ればロボッツはB2からスタートし、2020-21シーズンに悲願のB1昇格。その後は粘り強くB1で生き残ってきた。昨季も主力選手の戦線離脱により苦戦を強いられたが、全員がステップアップを果たして今季への足がかりをつかんだ。
ホーム開幕戦の相手は、同地区の群馬クレインサンダーズ。今季の群馬は、広島ドラゴンフライズでカイル・ミリングヘッドコーチとリーグ優勝を成し遂げた#6中村拓人と#8 ケリー・ブラックシアー・ジュニアの獲得に成功。強力な布陣でタイトル獲得を見据える。2021-22シーズンにロボッツに在籍した#55谷口大智も新戦力として加入。201cmから放たれる高確率の3Pシュートは脅威であり、ロボッツとしても警戒しなければいけない相手だ。

群馬の強みは、昨シーズン平均71.6点を誇った手堅いディフェンス。勝利へは相手の守備を打ち破るオフェンス力が不可欠となる。磨きをかけた得意のアップテンポなバスケを軸に、多彩な攻撃を仕掛けて主導権を握りたい。その中心を担うのが#3 長谷川暢だ。頼れるキャプテンは開幕前にアキレス腱断裂の大怪我からコートに帰還。ベンチからは#25 平尾充庸が支えるため、攻守にわたり果敢なプレーで勢いを与えてほしい。新たな風をもたらす#1 小島元基、#8 タイラー・クック、 #9 ヤンジェミンの新戦力にも大いに期待だ。

2025-26シーズンも引き続き「1% Better」のマインドを胸に飛躍を誓う。掲げたスローガンは『GROW BOLD』。シーズン30勝到達へ、日々全力を注ぎ「大胆な成長」へと繋げる。
両チームの注目選手
茨城ロボッツ:#25 平尾充庸

クラブ最長となる9シーズン目を迎えた「Mr.ROBOTS」。今季は6シーズンぶりにキャプテンではない状況で開幕を迎える。しかし、チームを牽引する能力は健在。ポイントガードとして、チームをまとめ上げる姿は変わらず、タクトを振るい続ける。ここぞという場面でシュートを決めきる勝負強さも兼ね備えており、クラッチタイムのラオからは目が離せない。B1昇格後、初のホーム開幕節勝利を目指し、ベテランとしての強さを見せる試合になりそうだ。
群馬クレインサンダーズ:#55 谷口大智

WELCOME BACK DAICHI !!
茨城を沸かせた生粋のエンターテイナーが移籍後初の茨城での試合。長身から放たれる正確無比な3Pシュートは脅威で、群馬の強力なスラッシャーたちから繰り出されるキックアウトで合わせられると、苦しい展開となるだろう。かつて、日の丸を背負ったビッグマンを相手に自身の仕事を気持ちよく遂行させずに、タイトにプレッシャーをかけ続けたい。かつてのチームメイトを温かい気持ちで迎えるとともに、ホーム開幕戦となる今節の勝利は渡すわけにはいかない。


