写真:茨城ロボッツ、B.LEAGUE
同地区対決となる第12節仙台89ERS戦。ゲームデープログラムでご紹介するプレビューを先行公開!
GAME PREVIEW
今節は東地区のライバル、仙台89ERSと今季初対戦。ロボッツとしてはホームで10月ぶりの勝利を目指し、同地区対決に臨む。
仙台は今季より長年アシスタントコーチを務めていた落合嘉郎氏がヘッドコーチに就任し、チームカルチャーでもある「GRIND」を体現していく。
仙台の持ち味はどこまでも粘り強くハードなディフェンス。全員が激しくタイトなディフェンスでターンオーバーを誘い、相手チームのリズムを崩していく。さらに今季は211cm/115kgのブラジル代表大型プレーヤー#6 クリスティアーノ・フェリシオが加入。平均10.4リバウンドはリーグでも3位の位置につき、11月6日の北海道戦では26得点、19リバウンドの活躍でインサイドを掌握。堅いディフェンスから#6 フェリシオ、#7 スタントン・キッド、#45 ネイサン・ブースらが安定して二桁得点を奪い、10月には3連勝も記録した。
さらに、この強力な外国籍たちをまとめるガード陣にも注目したい。今季より仙台に移籍した#8 多嶋朝飛は落合HCと「TGI D-RISE」時代に共に戦った仲であり、HCとして迎える初のシーズンを支える選手だ。ベテランとして冷静なゲームコントロールでチームをまとめる。鋭く正確なアシストも健在で、平均3.3アシストでチームに貢献。また、今節は2シーズン過ごした茨城との古巣対決。かつて戦った旧チームメイトに対して温かいブーイングで迎え入れていきたい。
ロボッツは堅いディフェンスに対して速さで打ち勝っていきたい。11月に加入した身体能力抜群の#20 ジェハイヴ・フロイドは早速チームにもフィットし、豪快なダンクシュートなどで会場を盛り上げる。ド派手なプレーとは裏腹に、非常に献身性あふれるプレーも特徴的で、味方のディフェンスを剥がすスクリーン、体を張ったリバウンド、速攻でも先頭を走り、チームのアップテンポなスタイルにも順応。サイズを感じさせない身体能力を活かし、インサイドを支える。
さらに第9節大阪戦で活躍を見せた#14 久岡幸太郎にも注目したい。攻守ともに熱量高くプレーを遂行し、GAME2では第4Qの追い上げのきっかけを作る2本のスティールを披露。自らの力で掴み取ったプレータイムの中で最大限のパフォーマンスを見せた。ホームでの勝利が遠ざかっている中、彼らのようなエナジーあふれるプレーが勝利には欠かせない。
ハードなスケジュールの12月。また、同地区との対戦も続き、順位を上げるためにも負けられない試合が続く。「1% Better」の意識で強敵とのゲームで勝利を掴んでいきたい。
両チームの注目選手
茨城ロボッツ:#11 チェハーレス・タプスコット
力強いペイントアタックを武器に今季B1で4シーズン目を迎えるタフガイ。今季は第4節の広島戦から6戦連続で二桁得点を奪い、スコアリング面でチームを牽引する活躍を見せる。ペイント内が主戦場の中、厳しいマークを受けながらも高いFG%を残す姿は正に”タフ”スコット。今季はスタートでの出場は少なくなったものの、ベンチからシェイが出場するという安心感はチームの支えにもなっている。インサイドで堅いディフェンスを敷く仙台。シェイのペネトレイトで崩しながら、キックアウトパスでアウトサイドシュートを決めきることができれば主導権を握ることができるだろう。内外での華麗な連携を見せるためにも、この男の活躍に期待したいところだ
仙台89ERS:#8 多嶋朝飛
冷静沈着なゲームコントロールで今季の仙台を牽引するベテランPG。経験を重ねた中で魅せる、安定感抜群のプレーは終盤で牙を向いてくるだろう。サイズはないものの足を使った粘り強いディフェンスから、味方の速攻を演出。トランジションだけでなく、ハーフコートオフェンスではアシスト、フィニッシュ役をこなせる万能さも見せることができるベテランとなってきている。3Pシュートもアテンプトは少ないが、高確率でリングを射抜く。古巣対決となる今節。ロボッツガード陣が豊富な運動量から、本来の動きを出させず、ミスを誘うことで仙台のペースを崩していけるだろう。水戸に帰ってくる「あさひたん」を温かいブーイングで迎え入れていきたい
※データは第9節終了時点