文:小沼 克年、茨城ロボッツ
写真:B.LEAGUE、茨城ロボッツ
2025年ホーム初白星を目指す第19節仙台89ERS戦。ゲームデープログラムでご紹介するプレビューを先行公開!
GAME PREVIEW
今シーズンも全60試合に及ぶレギュラーシーズンの半分が過ぎた。ここまでのロボッツは同一カードでの連勝が2回のみだが、その内の1つが今節対戦する仙台89ERSとの顔合わせだった。
ロボッツと同様、仙台も開幕から苦しい戦いが続く。しかし、『GRIND』のスローガンのもとハードなディフェンスを武器に泥臭く戦い抜くスタイルは健在で、第13節ではアウェーで強豪の千葉ジェッツを破っている。平均38.4本を記録するリバウンドではリーグ7位の数字を残しており、ロボッツが2連勝を収めた第12節の対戦でもリバウンド数では仙台が上回った。

得点とリバウンドを量産するのは#7 スタントン・キッド、#6 クリスティアーノ・フェリシオの新外国籍選手2名。攻撃面では#11 荒谷裕秀にも警戒が必要だ。同選手は多彩なバリエーションを誇るサウスポー。前回対戦時は仙台に加入して間もなかったが、現在は連携も深まっているため自由にさせてはいけないプレーヤーである。また、再び古巣に凱旋する#8 多嶋朝飛、筑波大学出身の#14 青木保憲、#23 半澤凌太といった茨城に縁のある選手にも注目してほしい。

ロボッツとしては第1Qから強度の高いディフェンスを披露し、そこから得意の速い展開に持ち込みたい。そのためには確実にディフェンスリバウンドを拾うことが重要になる。鍵を握るのは #20 ジェハイヴ・フロイドと#24 サン シャオのビッグマンコンビ。第17節のGAME2で11得点・10リバウンド・10ブロックのトリプルダブルを達成した#20 フロイドには、今節も相手に脅威を与える活躍に期待したい。「Big Wing」の愛称を持つ#24 サンには、長い手足を活かしたインサイドプレーに加え、柔らかいタッチで放たれる3Pシュートにも注目。
ロボッツにとって仙台は、2020-21シーズンにB1昇格をかけたB2プレーオフで激闘を繰り広げ、現在も東地区で切磋琢磨する存在。そんなライバルを再びアダストリアみとアリーナに迎え、一戦必勝で2025年ホーム初白星を目指す。
※データは第17節終了時点
両チームの注目選手
茨城ロボッツ:#24 サン シャオ

「Big Wing」の愛称を持つビッグマン。長い手足を活かしたインサイドプレー、柔らかいタッチで放たれる3Pシュートとビッグマンながら外のプレーをこなすことができる器用なプレーヤー。11月3日の京都戦では自身の強みを遺憾なく発揮し、3Pシュートにインサイドでのタフショットなどを含めた12得点をあげる活躍を見せた。インサイド陣が強力な仙台相手の今節は、サイズを活かしたリムプロテクトやリバウンドでの活躍が期待される。ポテンシャル十分の「Big Wing」の豪快なプレーをぜひご覧いただきたい。
仙台89ERS:#6 クリスティアーノ・フェリシオ

211cm/125kgの大型プレーヤー。NBAでのプレー経験も豊富で、ブラジル代表としてFIBAワールドカップ2023、パリ五輪も戦った実績十分のインサイドプレーヤーとして今季より仙台に加入した。ペイントエリアでは無類の強さを誇り、現在10.0リバウンドでリーグ4位の数字を残す。スクリーンなど味方を活かすプレーも多く、泥臭い役割でチームに貢献する。仙台の絶対的な得点源として活躍が予想され、パワフルなプレーでインサイドを掌握される前に中を固めていきたい。豊富な運動量を誇るロボッツのインサイド陣がフットワークを駆使し、抑えていきたい。高さに対して機動力でリズムを掴む。
※データは第10節終了時点