【第27節vs.秋田 GAME PREVIEW】果敢な攻撃とホームの力で、秋田の守備網を突き破れ!

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文:小沼 克年、茨城ロボッツ
写真:B.LEAGUE、茨城ロボッツ

秋田ノーザンハピネッツとの今シーズン最後の対決となる第27節。ゲームデープログラムでご紹介するプレビューを先行公開!

目次

GAME PREVIEW

3月のB1リーグは週ごとに平日ゲームが組まれ、今節は4度目となる最後の水曜ナイトゲーム。ロボッツは前節に続いてのホームゲームとなり、秋田ノーザンハピネッツとの今シーズン最後の対決に挑む。

秋田といえば、#3 長谷川暢が2018-19シーズンから昨季まで在籍した思い入れのある古巣だ。チームの強みはリーグ屈指のディフェンス力。前線から襲いかかるように激しくプレッシャーをかけ、積極果敢にスティールを狙ってボールを奪取する。昨シーズンは1試合平均75.2点という守備の堅さを誇り、今シーズンもここまで平均74.5失点。スティール数では平均8.6本でリーグトップの数字を残している。

2024-25シーズンは伝統の堅守に加えてオフェンス力の向上にも着手。アジア特別枠には台湾のT1リーグで2年連続レギュラーシーズンMVPに輝いた#0 ガディアガ モハマド アルバシールが加わり、インサイドプレーヤーにはフランス代表経験のある#24 ヤニス・モランの獲得に成功した。とはいえ、チームの中心はあくまでも日本人選手。その中でも圧倒的なフィジカルで長年秋田を支える#17 中山拓哉、高確率の3Pシュートとリーダーシップでガッツを注入する#5 田口成浩は、勢いに乗せてはいけない要注意プレーヤーだ。

今シーズン、秋田とはアウェーで3度対戦しており、初対戦から順に46-61、67-71、59-88で敗れている。このスコアからも汲み取れるように、勝利へは、やはり相手の守備網を突き破るオフェンス力を発揮しなければならない。秋田ディフェンスに捕まりターンオーバーを重ねてしまったら相手の思うツボ。まずはチームプレーでボールをフロントコートへ運び、シュートで終わる攻撃を心がけたい。前述した#17 中山や#0 アルバシールなどとマッチアップする可能性の高い #29 鶴巻啓太には、 相手をシャットアウトするディフェンスだけでなく、オフェンスでも“鶴巻の身のこなし”と呼ばれる果敢なプレーで勝利を手繰り寄せてほしい。

秋田は同じ東地区でしのぎを削るライバル同士。昨シーズンの対戦では3連敗したのちに1勝をもぎ取った。2024-25シーズンも最後の一戦で勝利を掴むため、ファン・ブースターも共に戦おう。

※データは第24節終了時点

両チームの注目選手

茨城ロボッツ:#29 鶴巻啓太

From TORIDE CITY・茨城が誇る圧倒的なエースキラー。身体能力を活かしたディフェンスでの反応、強靭なフィジカルから相手チームの主軸をシャットアウトする姿は圧巻の一言。もはや職人芸とも言える、前線からのタイトなディフェンスで何度もチームの危機を救ってきた。オフェンスでもオープンの場面では3Pシュートでリングを射抜き、ペイントアタックでも「鶴巻の身のこなし」と呼ばれる果敢なプレーを披露する。攻守ともに大きく羽ばたく鶴巻が勝利への鍵を握るだろう。

秋田ノーザンハピネッツ:#17 中山拓哉

ガードとしては圧倒的なフィジカルで長年秋田を支える”心臓”。ポイントガードとしての安定感はさることながら、泥臭い部分での貢献も厭わない。秋田のチームカルチャーを体現する姿を見せ続け、スティール王やCS出場など数々の功績を残してきた。オフェンスリバウンド、素早いトランジションから秋田の流れを作り出すことも多いだけに、フィジカルコンタクトでの競り合いで優位に立ち、勝機を掴み取っていきたい。

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この記事を書いた人

茨城生まれ茨城育ちのバスケライター。競技歴は小3から10年間。戦績は特に残せず。Bリーグが開幕した2016年よりバスケットの取材活動をスタートさせ、2020年からはフリーランスに転身。2024年に日本のバスケとBリーグを楽しむための必読書『バスケ語辞典』(共著)を上梓。

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