文:小沼 克年、茨城ロボッツ|text by Katsutoshi Onuma, IBARAKI ROBOTS
写真:B.LEAGUE、茨城ロボッツ|photo by B.LEAGUE, IBARAKI ROBOTS
ロボッツ史上初の鹿行開催での水曜ナイトゲームとなる第6節 宇都宮ブレックス戦。ゲームデープログラムでご紹介するゲームプレビューを先行公開!(2025/10/23現在)
GAME PREVIEW
今節のロボッツは第3節以来のホーム開催。10月を締めくくる、りそなグループ B.LEAGUE 2025-26シーズンの第6節は、かみす防災アリーナに舞台を移して宇都宮ブレックスと対戦する。
宇都宮は昨季のBリーグ王者であり、リーグ最多となる通算3度の優勝を成し遂げている強豪。ロボッツにとっても2023-24シーズンから8連敗を喫している相手だ。伝統の堅守はリーグ屈指の安定感を誇り、オフェンスではどのポジションからでも精度の高い3Pシュートを放つことができる。昨季の通算3P試投数はリーグで唯一2000本を超えた。
チームの中心を担うのは、#6 比江島慎と#25 D.J・ニュービルの2大エースだ。中でも#25 ニュービルは史上初の2年連続でレギュラーシーズンMVPに輝いた実力者。今シーズンも開幕戦から18得点12リバウンド8アシストを記録して好調をキープしており、ロボッツは#25 ニュービルの歯車をいかに狂わすことができるかが問われる。筑波大学からプロへ転向した#17 星川開聖も、ブレイクの兆しを見せている注目選手の1人だ。

宇都宮から勝利を掴むためには、立ち上がりからアグレッシブな姿勢を貫く必要がある。守備では3Pシュートでの失点を減らし、攻撃では相手のプレッシャーディフェンスにも受け身にならず、ロボッツが得意とするアップテンポな展開から得点を重ねたい。リバウンド争いで互角以上の戦いを繰り広げられるかどうかは、インサイド陣のみならず、#9 ヤンジェミンと#10 陳岡流羽もキーマンになりそうだ。ロボッツとしては「NATTO」の精神で宇都宮に食らいつき、ホーム一丸で接戦をものにしたい。
相手にとって不足なし。ディフェンディングチャンピオンから価値ある勝利を挙げ、11月の連戦に向けて勢いをつけよう。

「NATTO」の精神とは
N : Nakama wo Shinjite (仲間を信じて)
A : Aggressive ni Semete (アグレッシブに攻めて)
T : Transition wo Hayaku (トランジションを速く)
T : Tight na Defense de (タイトなディフェンスで)
O : Owarimade Nebaritsuyoku Tatakau (終わりまで粘り強く戦う)
両チームの注目選手
茨城ロボッツ #10 陳岡流羽
茨城が誇るフィジカルゥモンスター。地元出身のルーキーである、「ロボッツの未来」は誰もが予想できないスピードで今季飛躍を見せている。シーズン序盤よりプレータイムを獲得し、外国籍選手へのマッチアップ、また得点面でも鋭いドライブでチームに貢献する。第3節 SR渋谷戦ではキャリア初のスターティング5に名を連ねた。力強いプレーに目が行きがちだが、冷静にスペースを見ながらオフェンスを展開する視野にも注目。ボールを持てば会場が沸く「ロボッツの未来」を声援で後押ししていただきたい。

宇都宮ブレックス #6 比江島慎
もはや説明不要。何度も苦しめられた「比江島ステップ」が神栖に初降臨。昨季の3Pシュート成功率は脅威の44.3%。キャリアハイを更新するだけでなく、当然かのようにリーグNo.1を掻っ攫った。ファイナルでもWエースの一人として、優勝に貢献し、続くBCL Asiaでも名を轟かせた。ベテランに属される年齢になりながらも、全盛期を更新し続けている。衰え知らずのスコアラーをチーム全員で守る意識で抑えていかなければいけない。昨季のリーグ・アジア王者を迎え、全青力で勝利を奪おう。



